11月30日、中国社会科学院人口所が主管編集を担当した社会科学文献出版社「人口・労働緑書:中国人口・労働問題報告第17号」が北京で発表された。中国新聞社が伝えた。
同緑書の最終章では、「とりわけ注目に値する『行き遅れ女性』たち:大学院生」に焦点が当てられ、教育構造の変化によって都市部の結婚市場にアンバランスが生じたことで、最高の教育を受けた女性大学院生たちに最も大きな影響を与えたと指摘されている。
緑書の概要は次の通り。
統計データによると、大学院生の結婚率は、2000年から2010年までの期間、男女とも大幅に低下した。とりわけ、結婚適齢期にあたる25歳から34歳の年齢層で、低下傾向が際立っていた。
大学生募集規模の増加に伴い、高等教育を受ける人々の男女差が縮小した。この影響は、とりわけ、大学院レベルで大きくなっている。20歳から29歳までの年齢層について見ると、2010年の時点で、女性の人数はすでに男性を上回った。つまり、新たに大学院に入学する学生は女性が主流となったのだ。
男性が、結婚相手に対して同等、あるいはやや低い教育レベルを望む傾向にあるとすれば、35歳以上の院卒者の割合は男性の方が高いことから、院卒女性は比較的結婚相手を見つけやすい。だが、34歳以下の年齢層では、院卒者の男女比が逆転しているため、学歴面でのつり合いを重視する風潮が変わらない限り、院卒女性は配偶者探しで極めて不利な状況に陥ってしまう。学歴が高くなることで、彼女たちは年齢的な問題と、学歴面でつり合いの取れた男性が減少している状況という、二重の「ディスアドバンテージ」に直面している。
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