中国科学院が11日に発表した情報によると、中国科学院大気物理研究所は、北極海の海氷域面積は最小で約410万平方キロメートルとなり、観測記録開始以来、2番目の狭さになる可能性があると予想した。人民網が伝えた。
北極海の海氷域面積は1979年より毎年減少し、9月が通年で最も狭くなる。この数十年間で、50%ちかくも減少している。北極海の海氷域の急減は、世界から広く注目されており、中国の北極航路開拓にも重大な影響を及ぼしている。
同研究所の研究によると、秋季・冬季の北極海の海氷の異常な減少は、中・高緯度の偏西気流を弱めることで、冷たい空気を北極から中・高緯度の一部地域に進入させ、北極海の海氷の異常な減少を緩和できる。また北極の海氷の減少により、大量の局地的な水蒸気が海から大気中に移る。北極の温暖化により、大気に含まれる水蒸気が増える。これにより近年、東アジア、欧州、北米の大半の地域で冬季、低温や異常な降雪が発生している。また北極の秋季・冬季の海氷の大幅な減少は、大気の還流に影響を及ぼすことで、中国北方の大気拡散条件を弱める。これにより、汚染物の排出量が同じ程度であっても、大気品質がさらに下がることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年7月12日
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