新モデル「観光プラス高齢者サービス」の将来は？ (2)

▽質の高いレジャー型高齢者サービスモデル

最新の統計によると、中国は今、世界の歴史の中でも最大規模、最高速の人口高齢化プロセスを歩んでいる。2050年には高齢者数がピークに達して4億8700万人になり、ここから1千兆元（1元は約16.7円）の巨大市場が派生することが予想されるという。

観光プラス高齢者サービスは「渡り鳥型高齢者サービス」と「レジャー型高齢者サービス」の融合体で、観光の目的、行動、効果の上で健全性、環境保護性、快適性を追求する。一般的な観光旅行のように観光地を駆け足で回り、忙しい日程をこなすのではなく、1つの場所に10日以上、時には数ヶ月も滞在して、ゆったりと旅の醍醐味を味わい、健康的な高齢者の暮らしを実現するとともに、視野を広げることを目指すものだ。

現在、観光やレジャーをともなう高齢者サービス産業は中国で新たな発展チャンスを迎えている。インターネット技術の優位性と伝統的な観光レジャー型高齢者産業をどのように結びつけるかが、観光産業と高齢者サービス産業の新たな検討課題だ。

▽インターネットと高齢者サービスが提携

専門家は、「こうした問題を解決するためには、オンラインとオフラインが同じ歩調で協力し合うことが必要だ。一方では、『インターネットプラス専門的施設での高齢者サービス』を推進すれば、サービス資源を増やし、利用効率を高めるよう促し、新メディア技術を利用して、社会全体の高齢者サービスに対する観念の転換を誘導し、従来の高齢者サービスに関する考え方が専門的施設でのサービスの発展に与えている制約を打破することができる。また一方では、オフラインで、関連部門や機関が専門的施設の高齢者サービスにおける介護医療保障資金の統一的な利用やスムースな決済、また機関による高齢者サービスへの補助金などの制度を構築して、中・高級レベル施設のサービス需要にさらに応えていくことが必要だ」と指摘する。

別の専門家は、「高齢者サービスのクラウドプラットフォームの構築を加速させ、市場の需要を方向性として、一連の社会資本が投入された高齢者サービス機関の設立を支援する必要がある」と提起する。（編集KS）

「人民網日本語版」2017年7月13日