酷暑の夏、米国ロサンゼルスの中心地に位置するカステラル小学校(Castelar School)では、中国語ブームが起きている。夏休みには小学生たち120人以上が同小学校で4時間の中国語の標準語の「イマージョン・プログラム(一般教科を外国語で学ぶ外国語指導方法の一形態)」を実施した。新華社が伝えた。
1882年創立のカステラル小学校は、ロサンゼルスで最も歴史ある学校の一つだ。6年前より、同校は幼稚園から小学5年生までの在校生に中英バイリンガル学習を開始。毎日半数以上の授業を中国語で行っている。全校生徒約6百人の半数がこのプログラムに参加している。
夏休み期間中、同校はロサンゼルスのロヨラメリーマウント大学教育学院の中国語師範プログラムと協力し、米政府が支援する、2017年「STARTALK」プロジェクトの中国語サマーキャンプを開いた。ロサンゼルスの小学校に在学する4年生以下であれば無料で参加できる。6月19日から30日までの2週間、全授業を中国語環境で小人数制クラスで授業が進められた。同サマーキャンプは「シルクロード」をテーマに、子供たちを漢唐時代の中国にタイムスリップさせて、「古代シルクロード」を旅して、当時の西安や敦煌、トルファンの3つの都市の雰囲気を感じるといったシュミレーションの「発見の旅」に出るといった内容になっている。
中国語教師の楊文玲先生は、「このサマーキャンプでは、中国語を学ぶことではなく、文化を学ぶことをメインに据えて、文化を学ぶ過程でアメリカ人生徒たちの中国語能力をアップさせる。中国画や影絵芝居など、中国の特色をいかしたアートの授業が特にアメリカ人生徒たちを引きつけている」と説明。また、アメリカ人ローカルの中国語教師タレスさんは、「アメリカ人生徒が中国語を学ぶのは、習い事感覚で進級には関係ない。そのため、アメリカの子供の習慣や特徴に沿った活発な授業スタイルを用い、コミュニケーションを増やしている」と話した。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年7月21日
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