なぜ一緒に走ってくれる人が必要?
「ジョギング付き添い人」の韓天昊さんは、「やっぱり不精な人が多く、みんな一人だとつまらないと思っている。一緒に走る人がいれば、安心感があり、ジョギングも長続きする。一緒に走る一番の意義は、精神的に励まされること」と話す。
陳さんも、「人はみな怠け癖がある。ジムに行くときはトレーナーが必要で、ゴルフも必ず一緒に行く人が必要である意味がやっと分かった。一人では、何をやってもなかなか長続きしない」と話す。
また、陳さんによると、専門的な知識のために「ジョギング付き添い人」を探す人もいる。そのため、陳さんは、その人の状況に合わせたジョギングプランを考案するという。例えば、まず、走る時のフォームや必要なアイテムなど、ジョギングの基礎知識を伝える。そして、実際に走りながら、その人に合った距離やスピード、練習方法、食事法などを伝える。また、けがの予防やけがをした時の治療についても教えるという。
ジョギングのベテランコーチ・王暁剛さんによると、今の「ジョギング付き添い人」は、以前の車運転代行と同じで、まだ業界のルールが制定されていないため、顧客との個人的な約束の範囲で料金や内容などが決まる。その約束は法律によって守られてはいない。
しかし、今後について、王さんは明るい見通しがあると感じている。
「ジョギングをする人なら誰でも、フォームをなおしてくれたり、ケガの予防法、練習計画、試合における戦術、栄養補給の仕方、ダイエット、筋トレ、必要なアイテムに関する知識などについて、ちゃんと教えてくれるコーチなどを必要としている。現在、中国国内には国際的な資格を持つジョギングコーチが約1000人いる。2年前、その数は100人にも満たなかった」と王さん。
そして、「中国国内市場ではジョギングコーチのニーズが非常に大きい。そのニーズは今後数年間、驚くほどのペースで高まっていくだろう。巨大なニーズがあるため、『ジョギング付き添い人』業界の発展の見通しは非常に明るい。しかし、業界が発展するにつれ、無秩序な競争や管理不足、資格に権威性や統一性がない、客の満足度の安定性の無さ、固定客を見つけるのが難しい、客離れの深刻化するなど、多くの課題も浮かび上がってくるだろう」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月26日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:[email protected]