商品を認識するために、ほとんどの無人スーパーがRFタグを採用している。RFIDは、無線周波数認識とも呼ばれる通信技術で、無線通信によって特定のターゲットと情報をやりとりする技術だ。認識システムとターゲットの物理的な接触は必要としない。無線周波は通常、電磁界や電波で短距離の認識通信に適している。
各商品にRFタグがあり、決済システムと連動して、客が購入した商品を認識し、決済も行う。RFIDは成熟した安価な技術。世界最大のスーパーマーケットチェーン・ウォルマートも同様の技術を採用して、サプライチェーンの管理効率を向上させている。
客が店から出る時、センサーがRFタグをスキャンし、消費者が購入した商品を再確認し、自動的に客の口座から購入した分のお金が引き落とされる。
もちろん、課題も残っている。例えば、ガラスなどの特殊な材質の商品は認識できない。そのため、中国の無人スーパー「小麦」などは、RFIDのデメリットを避けるために、スマホを使って、棚の商品のQRコードやパッケージのバーコードをスキャンしてモバイル決済を行うことができるシステムを採用している。
IoT決済技術とビックデータ分析
決済の面で、「小麦」では客がスキャンする必要があるものの、杭州でオープンした阿里巴巴の無人スーパーは、さらに最先端の技術を採用している。
このスーパーの広さは約200平方メートル。約50人が同時に買い物をすることができる。客は、スマホを使ってゲートを通過すると、店内で商品を自由に選ぶことができ、店から出る時に「決済ゲート」をくぐると、商品が認識され、数秒で自動的に決済が完了する。これが、モノのインターネット(IoT)決済技術だ。
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