また趙中華氏によると、大量の観光客がゾウの騎乗やパフォーマンスの体験を求め、観光スポットに豊かな利益をもたらすようになったことで、小象の価格が暴騰し、小象の捕獲量の増大を招いている。
ワールド・アニマル・プロテクションが2017年7月、東南アジアの観光業で使用されるゾウの福利現状調査について発表した報告書によると、タイで娯楽・観光に用いられるゾウの数は2010年から2016年までに1688頭から2198頭に増加し、増加幅は30%にのぼっている。
「ゾウの騎乗とパフォーマンスがもたらす危害を社会はまだわかっていない」と趙中華氏は語る。
ワールド・アニマル・プロテクションが支援した2014年のグローバルアンケートによると、野生動物のパフォーマンスを鑑賞する理由について観光客の93%は、動物が好きだから、面白いからと答えており、大部分の観光客は、動物を用いた娯楽パフォーマンスが動物に傷害と虐待をもたらしていることを知らなかった。
2015年8月、ワールド・アニマル・プロテクションは、観光業の影響を受けている野生動物を保護するため、「野生動物はエンターテイナーではない」(Wildlife. Not entertainers)というキャンペーンを世界的に展開した。現在までに世界で160社以上の旅行会社が、ゾウの騎乗などの野生動物を虐待する娯楽パフォーマンスの取り扱いをやめることを承諾している。
「人民網日本語版」2017年8月14日
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