米国と中国、デンマークの研究者は10日、臓器移植に「無毒」のブタ生体を開発し、ブタ臓器の人体移植使用における最も重要な安全問題の解決に成功したと発表した。臓器移植の必要な全世界の百万人規模の患者に希望をもたらすニュースとなる。新華社が伝えた。
米国eGenesis社を筆頭とする研究チームは同日、米国の学術誌『サイエンス』に論文を発表した。研究にはさらに、米国のハーバード大学医学大学院と中国の雲南農業大学、デンマークのオーフス大学などの機構が参加した。
「私たちの研究は、異種間臓器移植における異種間のウイルス感染というリスクを根本から解決した」。eGenesisの共同創業者で最高科学責任者(CSO)の楊■▲(■は王へんに路、▲は草かんむりに函、Luhan Yang)氏は記者に対し、「(今回開発された)ブタは、基礎を築くこととなるブタ品種であり、将来的には異種移植の安全な臨床応用を可能とするものと期待される」と語る。
大まかな統計によると、臓器移植を必要とする人は世界に約200万人いると見られるが、臓器提供の数は需要をはるかに下回っている。ブタの臓器は、大きさと機能が人類の臓器と類似しているため、移植に適している可能性があると考えられている。
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