有名な男性向けニューメディア「杜紹斐」は今年、自社メンズファッションブランド「老爺会」を発表した。同ブランドの製品は、カスタムメイドが中心で、スーツ、革靴、ワイシャツ、カフスボタン、ネクタイなどを扱っており、顧客1人あたりの購入単価は約5千元となっている。創始者の杜紹斐氏は、「弊社が着目しているのは国内の消費能力だ。着こなしは不得意で、ブランドのことも詳しくないが、意識を変えようとしている『直男』をターゲットとしている。私の観察では、これらの男性は、主に一線都市で生活しており、労働時間はそれほど長くなく、年齢は25歳から35歳の間だ」と話した。
男性の消費・投資価値が過小評価されていることについて、「拒絶基本」の創始者・小米氏は、次の通り指摘した。
「その主な理由として、自身の消費行為について他者に伝えるケースは、男性より女性の方がずっと多いことが挙げられる。女性の消費が多額であると世間が思っているのは、彼女たちが買物をしたあとに、それを他の人に教える傾向があるからだ。一方、男性はモノを購入したからといって、他人に伝えようとはしない。だがこの傾向は、男性が決して消費行為を好きではないということを示している訳ではなく、公開・伝達するケースが少ないだけだ。このような状況から、男性の消費は女性より少ないと認識されている」。
杜紹斐氏は、次のような見方を示した。
「男性の消費価値は、他のグループの状況とは異なり、ある特定の状況に基づく場合が多い。たとえば、一部の最新消費ルートを例に挙げることができる。男性の消費意識の覚醒は、女性より10年ほど遅い。だが、『中国の直男グループはそもそも着る物に無頓着』という認識は、大きな誤解である。私の観察から、彼らは確かに職場でのキャリア発展や金儲けにより関心を向けているが、身に着けている物やセンスのなさが、職場での昇進や恋人を射止める過程での足かせとなっていることにも気づいている。彼らはその状況を変えたいと思っているが、彼らのニーズを刺激し、満足させるような優れたルートが存在しないのが現状だ」。
「例えば、中国A株市場に上場しているアパレル企業のうち、紡績企業や原料メーカーを除いた他の上場企業は、『七匹狼』や『海瀾之家』などのメンズファッション関連企業で、レディースファッション企業は皆無だ」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月23日
男性の消費市場は最下層? 「直男」による新たな消費時代の到来(二)
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