英国のテリーザ・メイ首相が30日に日本を初めて訪れ、3日間の公式訪問を行う。英メディアが27日に伝えたところによると、英国の「欧州連合(EU)離脱」が日本経済にもたらす影響を最小限に食い止めるため、日本はメイ首相の訪日期間中に「安心薬」を模索し、英国に対しEU離脱後も日本企業に最恵国待遇条項を適用するよう求めるという。新華社が伝えた。
▽「英EU離脱後の時代」を懸念
メイ首相は今回の訪問中、日本の天皇に面会するほか、安倍晋三首相と英国のEU離脱後の両国間の自由貿易について話し合う予定だ。
訪問の詳しい日程は明らかにされていないが、英政府の報道官によれば、「英国ビジネス界の多くの代表者が首相に同行し、英ビジネス界の実力を示すと同時に、EU離脱後の英日両国の貿易関係への信頼感を表す」という。
今月の早い時期に、英国のボリス・ジョンソン外務大臣は日本政府関係者に対し、英国がEU離脱後に日本との間で双方が満足できる自由貿易協定(FTA)を締結したい考えであることを明確にした。
EUの関連規定によると、英国はEU離脱交渉がスタートしても、まだEU内にとどまっている間は、第3国との間でFTA交渉を行うことができない。英メディアの予測では、こうした理由から、英国と日本は今回は自由貿易をめぐって非公式な会談を行うにとどめるしかないのだという。
日本は英国と背後で「こそこそする」と同時に、EUとの「経済連携協定」(EPA)の交渉も進めており、今年7月には大枠合意に達した。
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