また、当時、欧米の一部メディアでは、「中国人の生還者6人が『密航者』である」と報じられ、彼らが一命をとりとめたのは、こっそり乗船したあるいは女装し、救命ボートに紛れこんだからだと伝えたられた。ジョーンズ監督は、この報道について、「差別に満ちたもので、公正さに欠けるデマだ」と断言している。
ジョーンズ監督は、次の通りコメントを続けた。
「我々は、国内外の多数の史料保存館や博物館を訪れ、米国と中国の歴史学者と協力し、多くの人が見過ごしてきた歴史的証拠をこの目で見ている。明らかに、これらの噂は全く根拠に欠けるもので、彼らが女装して救助船に乗り込むところを目撃した人は一人もいない。当時のくだらない噂をやみくもに事実として認めることはできない」。
現在、ジョーンズ監督は、上海のスタジオで「The Six」を制作中という。この来年放送予定のドキュメンタリーは、2つのストーリーを巡って展開していく。そのうち1つは、6人はどうやって助けられ、その後どこに行き、家庭や仕事を持ったのかどうかを追跡している。もう1つのストーリーは、彼らの子孫の感情を中心に進んでいく。制作チームは、6人の子孫探しのため、米国、英国、カナダ、キューバ各国を訪ね歩いた。
ジョーンズ監督は、「我々は、彼らの中の数人の子孫を探し出した。彼らの子孫は我々の取材を歓迎してくれ、自分たちの先祖がタイタニックの生還者であることに間違いはないと証言してくれた」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月1日
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