中国「新四大発明」の一つと称せられるシェア自転車が近頃、小走りかつスピーディに世界を駆け巡っている。より多くの国・地域に住む利用者に全く新しいスマート外出ソリューションプランを届けることが、シェア自転車の「海外進出」長期戦略だ。だが、現地での規範化管理をいかに上手く行うかが、シェア自転車企業が総力を挙げて取り組むべき重要課題となっていることは、疑う余地がない。人民日報が伝えた。
〇「エコ外出」という理念の普及を強化 海外市場開拓が加速
中国のシェア自転車企業「摩拝単車(モバイク)」は8月30日、9月からバンコクに進出し、バンコク市場を開拓することを発表した。モバイクは同日、バンコクにあるタイ国内の提携企業と協力合意書を取り交わした。今年8月初めの時点で、モバイクは世界に1億人以上のユーザーを擁し、1日延べ2500万回以上の自転車レンタルサービスを提供するまでの規模となった。
モバイクは8月23日、北海道・札幌市で日本でのサービス開始にあたり、ローンチイベントを開催し、日本のシェア自転車市場に正式に参入した。日本の利用者は、アプリストアでモバイクアプリをダウンロードしたのち、クレジットカードと紐づければ登録作業が完了する。3千円のデポジットが必要で、キャンペーン期間中は30分50円の料金で使用できる。
モバイルの競合会社のofoも、海外市場開拓の足並みを止めることはない。統計データによると、ofoは現時点で中国を含む9ヶ国・170都市へ参入しており、800万台以上のシェア自転車を投入し、延べ30億回以上のレンタルサービスを提供している。
同社は8月21日、英オックスフォードに参入することを発表した。これは、4月のケンブリッジに続き、英国で2都市目の海外市場開拓となる。前回に比べ、今回のオックスフォードでのサービス展開については、「高いスマート性能」と「英国権威部門による認可」という2つの特徴を備えている。
また、ofoは8月、米国市場への参入も順調に果たした。同社はシアトル交通局の認可を獲得しており、シェア自転車1千台をシアトルの市街地に供給する予定という。
オックスフォード市のアプトン市議は、「シェア自転車システムは、より多くの人のエコ外出を実現し、交通渋滞や大気汚染の問題を緩和することができる。我々は、ofoのような新たなシェア自転車スタイルがオックスフォードで普及することを大いに期待している」とコメントした。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn