現在、世界の為替相場で大きな変動が起きており、米ドル指数が大幅に低下している。8月31日の人民元の対ドルレート基準値は1ドル6.5918元で、昨年9月22日以来の対高値を更新した。中国人の海外旅行にとって好材料だ。「国際商報」が伝えた。
旅行予約サイト・途牛旅遊網の関連部門責任者は、「元の対ドルレート上昇は、海外旅行者にとっては、旅行先での消費や買い物でこれまでよりかなりの金額が節約できることを意味する。またレートの変動は中国人の海外旅行ニーズをより一層かき立てることになる」と指摘する。
国慶節(建国記念日、10月1日)の長期連休になると、海外旅行価格は通常よりかなり値上がりし、今年も例外ではない。途牛のデータをみると、今年の国慶節長期連休の旅行商品価格の動きでは、海外長距離旅行の価格が上昇を続けている。航空券やホテルなどの観光資源が供給不足で価格が跳ね上がり、海外ツアー商品の価格は全体として夏休みの繁忙期よりも10%ほど高く、航空券とホテルがセットになったフリーツアー商品の一部も価格上昇幅がより大きい。
元高という好材料が、今年の国慶節海外旅行のコストパフォーマンスを高めることは確かだ。前出の責任者は、「現在のレートの動きをみると、元の対ドルレートも対香港ドルレートも5%近く上昇し、対マレーシアリンギットレートは2015年に次ぐ高値を記録した。昨年10月から現在までの間に、対エジプトポンドレートは2倍上昇し、現在も過去最高の高値をつけている。また英ポンドは09年以降、最も値頃感が感じられ、現在のレートは1ポンド8.58元前後で、09年の11.6元に比べて26%値下がりした。対日本円レートは昨年に底を打ってから約10%上昇し、今は昨年10月以降で最も日本訪問がお得な時期だ」と説明する。
夏休みの繁忙期が終わり、徐々に近づく国慶節が再び観光消費の新たな波を起こし、海外旅行も次のピークを迎えるとみられる。現在のレートから考えて、国慶節連休の海外ショッピングでは香港が最も人気を集めると予想される。
香港のほか、国慶節連休には英国、米国、エジプト、日本、マレーシアなどが人気の海外旅行先になる見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月4日
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