▽親がお見合いに干渉しても時代遅れとは言えない
中国のお見合い番組「中国式相親」のある90後(1990年代生まれ)の女性ゲストは自分の経験を共有しあった後、「結婚はお互いの選択で、自分を物のように扱う相手に対し、私たちは『No』を言う権利がある。性格や知識、理想、顔面偏差値、趣味が合うかどうかは私達の世代が結婚相手を選択する基準だ。これに対して、上の世代のお嫁さんや女婿の選択基準は、お嫁さんが働き者で女性としての道徳を守ること、女婿は持ち家や自動車、責任感があることだ。この2つの世代は結婚に対する価値観で大きな矛盾がある」と指摘した。
「中国式相親」の監督を務める劉原氏は、「親が子供のお見合いに干渉することを時代遅れだと思ってはいけない。この番組を作る目的は二つある。一つは良縁のカップルを結びつけること、もう一つは親と子供の交流を深めることだ」としている。
また、親を支持する学者もいる。彼らは、「西洋の自由恋愛には、大きなリスクと盲目性という問題がある。20歳前後の若者が自分の知識や見識、経験だけで恋愛と結婚について正しく把握するのは難しいことだ。親のアドバイスと経験を参考にする必要がある」との見方を示している。
▽好きではないお見合い相手と結婚すべきか
袁さんは、「今の若者は落ち着きがなく、近道を求めてしまう。現状に満足しているのに、自分より良い生活を送っている人を見ると、急に落ち着かなくなる。昔の人は相手に合わせるよう努めるのに対し、今の人は相手に文句があればすぐ離婚を考え、より良い人が次に待ってくれているからなどと思い違いをしているのだ」と話した。
親との関係の良い子供は愛する力が高く、結婚相手を探すのもより簡単だということに袁さんは気付いた。一部の人は、「私のことを先に愛してくれれば、あなたのことを愛する」と考えている。自分も普通の人間なのに、高い要求基準を下げなかった結果、独身にならざるを得なかった人たちもいる。
「知乎」の「好きではないお見合いの相手と結婚すべきかどうか」という質問に対して、最も「いいね」が多かった回答はこれだ。「結婚はゴールではなく、新たなスタートだ。いつも相手のそばに居て、家を買う、相手の家庭に溶け込み親孝行をする、赤ちゃんを産むなどの決して楽しくないことも沢山経験しないといけない。相手を心から愛していなければ、最後まで結婚生活を続けるのは不可能だ」。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年9月21日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn