海外の決済方法まで変えてしまう中国人観光客
中国旅游研究院のある報告は、今年通年で、中国の海外旅行者数が延べ1億2700万人ほどになると予想している。今月の8連休中、中国人観光客に人気の旅行先は日本や韓国から東南アジアへと移行し、中でも最も人気だったのはタイだった。8連休中に海外旅行に出かけた人の20%がタイを選んだ。また、3分の1がタイやインドネシア、ベトナム、ロシア、カンボジア、モルディブ、アラブ首長国連邦、スリランカ、モーリシャス、ネパールなどの査証(ビザ)免除、またはアライバルビザを発行している場所を選んだ。同報告は、海外旅行者の44%が個人旅行を選んでおり、消費能力が高く、体力もある80後(1980年代生まれ)、90後(90年代生まれ)が8連休中の旅行の主力だったと指摘している。その他、8連休中の旅行者のうち女性が約6割を占め、「家族旅行」もキーワードとなっている。
多くの国が、中国人観光客に合わせたサービスを整えることに取り組んでいる。スペイン紙「エル・パイス」は、インターネットを駆使し、高収入で、大学を卒業した都市に住む人というのが現在の中国人観光客の大体のイメージとしている。欧米諸国の多くの店が中国の「銀聯カード」やQRコードを使った電子決済システム「雲閃付(QuickPass)」などに対応しており、日本やタイなどのアジアの国の店も微信支付(Wechat Pay)や支付宝(アリペイ)などのモバイル決済に対応するようになっている。それにより、中国人観光客の需要が満たされているだけでなく、現地の人々が最新のトレンドについていくことができるよう促進している。例えば、観光客の需要に合わせて、オーストラリアのポート・アーサーでは中国語の説明を設置したほか、1日に4回、45分の中国語での無料解説サービスを準備した。また、海外の多くの店などは中国人観光客のより奥深い需要に応えるため、中国のお茶文化や食文化、祝祭日文化、微博(ウェイボー)を使ったマーケティング文化などの研究を深化させ、一層多くの中国人観光客を呼び込もうと躍起になっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月12日
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