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過去5年間で国民に最も獲得感をもたらした科学技術とは?

人民網日本語版 2017年10月12日16:20

外出の際には財布を持たずに、スマートフォンですべての決済を完成できる。かつて走り回り、列に並んでようやく手続きできたことが今では、家にいながら済ませられるようになった。5年前では想像もできなかったことがすでに当たり前になっている。

中国の権威のあるシンクタンク「瞭望智庫」が10日に発表した「2010-2017国民満足度に寄与する科学技術革新に関する分析報告」によると、2010年から2017年までの5年間において、中国の国民の科学技術分野に対する満足度が50.01ポイントから85.99ポイントまでアップした。各分野の科学技術の成果において、第三者決済サービス・支付宝(アリペイ)を代表とするモバイル決済は国民の満足度向上への寄与率が26.91%で、最も高くなっている。

この報告は中国初の科学技術分野への満足度に関する報告。同報告は製造技術、情報技術、生物技術、新エネルギー技術、新材料技術という五つの分野が成し遂げた成果を対象として、客観的なデータと感情指数の両方面から分析を行い、科学技術の革新が国民の満足度を向上させたことを明らかにしている。

同報告によると、科学技術の各分野に対する国民の満足度への寄与率は、情報技術が他の四つの分野の合計を超える61%という高い数値を出した。なかでもモバイル決済は26.91%の比率でトップを占め、人々の日常生活を変えつつあるモバイル決済が国民にとって比較的満足度を感じやすいものであることがわかる。

また同報告によると、モバイル決済の発展は支払い方法をより便利にするだけでなく、ネットショッピングやシェア自転車などの分野の急発展を促している。モバイル決済やリモート認証、バイオ認証などの技術は中国人の消費とライフスタイルを徐々に変えており、国民に目に見える満足をもたらしている。

モバイル決済は国民の生活を大きく変えると同時に、公共サービスの分野でも活用されており、政府の公共サービスの効率と質を向上に役立っている。支付宝を例にすると、現在、全国の31の省区市における357都市がすでに支付宝の「都市サービス」機能を導入し、水道光熱費や罰金、運賃、オンライン受付などをモバイル決済で済ませることができるようになっている。

同時に、同報告は中国の革新発展戦略は中国の国民により多くの獲得感をもたらすだけでなく、技術輸出と経験シェアにより世界の国民にも獲得感をもたらしたとしている。先端製造、モバイル決済、シェア経済など人々の生活と密接に関わる分野において、中国は追随者からリーダーへとその役割をチェンジさせている。

同報告によると2012年、中国のモバイル決済市場の取引額は1511億4000万元だったが、2016年にはその取引量が257億1000万件に達し、取引額は157兆元に上り、これは米国の50倍にも相当する。2017年6月までの中国におけるモバイル決済のユーザー数は5億1100万人に達し、その使用率は69.4%に達した。この数値は今後も増加し続けるとみられている。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年10月12日

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