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春を迎えた中国アフリカ協力

人民網日本語版 2018年01月15日15:00

中国アフリカ関係にとって今年は従来の事業を継承し、将来に道を開く重要な年だ。習近平国家主席は1日、南アフリカのズマ大統領と祝電を交わし、両国の国交樹立20周年を熱烈に祝った。両首脳は祝電で3つの重要なメッセージを発した。(文:李新烽・アフリカ問題専門家、中国社会科学院西アジア研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

第1に、国交樹立以来の両国関係の全面的で深い発展、両国の包括的協力のたゆまぬ強化と深化は両国及び両国民の根本的利益に合致する。第2に、ズマ大統領の提案とアフリカ諸国の一致した意向に基づき、中国側は今年中国で開催する中国アフリカ協力フォーラム閣僚級会議をフォーラムサミットに格上げすることに同意した。第3に、中国アフリカ協力フォーラムの共同議長国として、両国は中国アフリカパートナーシップの推進に尽力し、2015年のヨハネスブルグサミットの成果の実行を後押しする。両首脳の祝電は、中国とアフリカの協力・ウィンウィンの新春の到来を告げている。

中国の王毅外交部長(外相)は今月12~16日、ルワンダ、アンゴラ、ガボン、サントメ・プリンシペを歴訪する。中国の歴代外交部長は新年初の訪問地にアフリカを選ぶという良き伝統を28年間にわたり続けてきた。この訪問は中国側がアフリカとの友好関係の発展、団結・協力の強化を一貫して非常に重視していることを物語るのみならず、貧富・大小に関わらず、あるいは内陸国であれ沿海国であれ、さらには島国であれ、中国がアフリカ各国を全て平等に扱っていることを物語っている。

「中国発展の新時代と中国アフリカ協力の新たなチャンス国際シンポジウム」(主催:中国社会科学院)が今月18日に北京で開かれる。中国の特色ある社会主義の新時代は中国アフリカ関係に新たな活力を与え、中国とアフリカの協力・ウィンウィンに新たなチャンスをもたらした。いかにして新たな活力を活用し、新たなチャンスをしっかりと捉えるか。中国とアフリカのシンクタンクの積極的な参加と学界の頭脳面の支持が求められている。今回のシンポジウムはこの大きな背景の下で開かれるものであり、時宜を得たものと言える。

近年のアフリカ側との交流の中で、私は彼らが中国のインフラ建設先行、貧困者支援・貧困削減・貧困脱却の経験、及び工業化・都市化路線を褒めたたえ、こうした成功経験がアフリカにとって特殊で重要な参考意義を持つと考えていることを知った。インフラ整備だけを例にとっても、かつて植民地支配を受けたアフリカ大陸は国境を跨ぐインフラネットワークが不足している。これはアフリカ諸国間の物流・運輸コストを極めて高いものにしている。現在20トンのコンテナ1つを日本海からケニア・モンバサ港まで輸送するには1200ドルかかる。だが、これをモンバサ港からウガンダの首都カンパラへ輸送するには2500ドルかかり、ルワンダの首都キガリまで輸送するには4500ドルもかかる。中国が建設を援助したモンバサ―ナイロビ鉄道はすでに開通。将来はウガンダやルワンダまで延び、国境を跨ぐ物流・輸送コストを大幅に引き下げ、東アフリカ準地域の相互接続と一体化を後押しする。

今年8月、BRICS首脳がヨハネスブルグで会談する。南アフリカはアフリカ経済発展におけるけん引役であり、アフリカ諸国を代表してBRICSに参加することで、アフリカ大陸の経済発展を促進させることを目指している。今回BRICS首脳が南アフリカに集まることで、BRICSとアフリカの経済協力が強化され、アフリカ大陸の前進の歩みが加速することは言うまでもない。

今年、中国アフリカ協力フォーラムサミットが中国で開かれる。中国とアフリカの団結・協力を強化する盛大な歴史的会合であり、中国アフリカ協力フォーラム・ヨハネスブルグサミットの成果の実行状況を確認する。また、同サミットの打ち出す新たな措置は間違いなく「一帯一路」イニシアティブとアフリカ「アジェンダ2063」の効果的な連携を力強く後押しし、中国アフリカ包括的・戦略的パートナーシップの深い発展を引き続き後押しする。

長期間の努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。新時代には新たな気概が必要であり、それ以上に新たな行動が必要だ。中国とアフリカの協力・ウィンウィンはすでに新春を迎えた。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年1月15日

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