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映画「前任3」の興行収入14億元突破 予想外の大ヒットのワケは?

人民網日本語版 2018年01月15日11:17

2018年に興行収入10億元(約170億円)を突破する初めての作品が映画「前任3:再見前任(The Ex-file:The Return Of The Exes)」になるとは、誰もが予想だにしなかっただろう。その興行収入は10億元(約170億円)を突破した後も15億元(約255億円)への歩みを進め続けている。また、12月29日の公開から約2週間が経ったが、その上映率は依然として45%に達しており、1日あたりの興行収入が全体の6割を占めている。中国放送網が報じた。

同作品は監督も出演者も「大物」とは言えず、製作コストもわずか3000万元(5億1000万円)。前2作の興行収入も合わせて3億元(約51億円)で、ストーリーもごくありふれた都市を題材にしたラブコメディー。にもかかわらず、今の勢いが続けば、最終的には興行収入が20億元(約340億円)を突破し、中国の興行収入トップ10にランクインする可能性さえあり、業界全体を驚愕させる記録となる。もう一つおもしろいのが、口コミが二極化している点だ。情報コミュニティサイト・豆瓣のポイントが5.9ポイントと低調であるのに対して、チケット販売サイト・猫眼や淘票票などでは9ポイントと高得点になっている。同作品は果たして心を込めて制作された傑作なのか、ただ単にハチャメチャな展開なだけの駄作なのか、ネット上では舌戦が繰り広げられている。では、同作品の奇跡のような高い興行収入はどのように生み出されたのだろうか?

主役のカップルが倦怠期を迎え、些細なことからケンカ別れしてしまうことからストーリーが展開する同作品。その後、2人はそれぞれ吹っ切れたようなふりをして、新しい生活を始めるものの、内心では互いに相手を思い続けていた。しかし結局、再び2人が一緒になることはなく、最も分かり合える「他人」という関係になってしまうのだった。

田羽生監督は、「以前別れた彼女から微信(Wechat)に送られてきたメッセージからインスピレーションを得た。彼女は当時はあまり大人ではなかったかもしれないと謝罪しつつも、現在のような平凡な生活も決して悪くはなく、今でも付き合っていた当時のことをよく思い出すと書いていた。そして、最後に書かれていた『もしかしたら私は最愛の人とはすでに行き違ってしまったのかも』という言葉が僕の心を打ち、残念な気持ちでいっぱいになった」とした。


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