北京時間の5日深夜、ドイツ自動車ブランドのメルセデス・ベンツはインスタに「メルセデス・ベンツCクラスクーペ」の宣伝写真を公開した。写真にはダライ(ダライ・ラマ14世)のいわゆる「名言」が記されていただけでなく、「新しい1週間、ダライ・ラマの新しい視点を共有することから始めよう」というコピーまで添えられていた。人民網が伝えた。
この宣伝写真は、中国国民に対する挑戦だ。マリオットホテルグループの問題もまだ片付いていないというのに、海外の企業はなぜまたこんな火遊びのようなことをするのだろうか。さきにベンツの親会社ダイムラーのフーベルトゥス・トロスカ中華圏会長兼最高経営責任者(CEO)が、「2017年には、メルセデス・ベンツは中国市場で新車60万台以上を引き渡しし、世界の単一市場での売上記録を更新した。これは大勢の顧客に信頼された結果だ」と振り返り、また「中国市場を得る者が天下を取る」との見方を示した。このように特定の海外企業が一方では中国市場でビジネスをしながら、また一方では中国国民の感情を損なっている。
国の利益に挑戦することは許されない。ダライが「自治」の名の下に中国を分裂させようとしていることは誰でも知っている。2015年8月には、習近平総書記が中央政府の第6回西蔵(チベット)自治区業務座談会で、「国際社会にはっきり伝える必要がある。中国の内部問題には干渉してはならない。中華民族の大団結を破壊してはならない。西蔵の主権の帰属先に疑問を抱いてはならない。西蔵の発展・進歩を阻害してはならない」と強調した。ここから伝わるシグナルはこれ以上ないほど明らかだ。いかなる人も企業も国家も、中国の基本線に挑戦を挑むことは許されず、中国を分裂させる行動をしてはならないということだ。
メルセデス・ベンツは企業として「究極のエクスクルーシブ性を追求」することをベースに、社会的責任に絶えず言及してきた。だが責任は口に出すものでなく、実際に果たすものだ。中国人ユーザーの神経を逆なでし、感情を損なう企業の責任感は一体どこにあるというのか。社員に対して本当に責任を負うというなら、政治的な問題を起こすべきではない。企業の将来を本当に考えるというなら、中国人の原則とラインを超えることはさらに許されない。
北京メルセデス・ベンツ販売サービス有限公司は6日に公式ブログで謝罪のコメントを発表し、「今回の件を戒めとして、今後は実際の行動を取り、海外にいる社員も含めて、中国の文化や価値観に対する理解を深めていく」とした。ベンツは謝罪は遅くはないが、誠意が足りない。中国でさんざん稼いでおきながら、いまだに中国の文化や価値観を十分に理解できないのはなぜか。
ダライの言葉を解釈すると、さまざまな角度から境遇をじっくりながめれば、視野がもっと広がる、といった意味になる。だが中国の利益はどの角度からの挑戦もどの勢力からの挑戦も受け付けない。中国を分裂させようとたくらむなど、うまくいくはずがない。今後も中国国民の感情を損ない続け、本当に反省しないなら、どんなに大規模な自動車メーカーでも中国で走り続けることは難しい。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年2月7日
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