携帯電話をじっと眺め画面をタップしてお年玉(紅包)をもらう。今年の春節(旧正月、今年は2月16日)にはこうしたパターンだけでなく、家族や友人と一緒に「歩いて」、「口を動かして」、「手を動かして」お年玉をもらうこともできる。騰訊(テンセント)QQはこのほど、春節期間に歩いてお年玉をもらう「走運紅包」を打ち出し、ユーザーは100歩歩くごとにお年玉の抽選に1回参加できると発表した。支付宝(アリペイ)は5枚の福カードを集めてお年玉をもらう「集五福」、福の字を書いてお年玉をもらう「AR掃福字」を引き続き展開するほか、拡張現実(AR)で手の動きを読み取らせてお年玉をもらうスタイルなどを打ち出すという。「北京日報」が伝えた。
騰訊の殷宇副社長は、「『歩く』という動作を通じ、年越しの時期にはなるべく外に出て、両親と一緒に出かけたり、友達に会ったりしてほしい」と話す。「走運紅包」は大晦日にスタートし、その日の午後7時から11時30分まで、携帯電話のQQアプリ画面右上に参加アイコンが出ているのでタップすると、17年のQQ運動での歩数の結果がわかり、4つのお年玉ももらえるという。
また新年の1~3日の初詣や親族・友人訪問のピークの時間帯には、その日に歩いた歩数に応じてお年玉の抽選に参加できる。この期間の午前9時から午後11時50分までならどの時間でも、QQ対話列表やQQ運動を通じて「走運紅包」の抽選に参加できる。
歩くだけでなく、動画を見たり、早口言葉を言ったりしてお年玉をもらうスタイルもあり、今年の春節お年玉獲得の新たなモデルになっている。たとえば「赤い鯉と緑の鯉とロバ」(中国語「紅鯉魚与緑鯉魚与驢」)という早口を言うとお年玉がもらえる「口令紅包」がモーメンツで発信され、誰かがこの早口を言い、システムが正しく言えていると判定すれば、その人がお年玉をもらえることになる。微信小程序とQQには、この音声パターンのお年玉がすでに飛び交っている。
過去2年間に注目を集めた「集五福」は今年も継続され、「ARAR掃福字」が今年も福カードを集める主な手段になる見込みだ。その上で、ARの使用方法が今年はさらにバージョンアップし、福の字を書くだけでなく、手の動きを読み取らせて福カードをもらえるスタイルも登場した。「AR掃一掃」のアプリを開き、誰かに携帯電話のカメラの前で「五福が来た」という手の動きをしてもううと、福カード1枚をもらえるチャンスがあるという。支付宝の「集五福」キャンペーン責任者・冠華さんは、「みなさんにお正月はうつむいて携帯電話を眺めるだけでなく、家族ともっと顔の見える交流をして、お正月の楽しい団らんムードを盛り上げて欲しい」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年2月6日
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