中国人民銀行(中央銀行)が最近発表した準備資産統計によると、今年1月末の時点で、中国の外貨準備高が3兆1614億5700万ドル(1ドルは約108.8円)に達し、2017年12月末と比べて215億800万ドル増(0.68%増)となった。12ヶ月連続の増加で、1ヶ月当たりの増加幅は2017年7月以降で最大だった。北京日報が報じた。
中国国家為替管理局の関連の責任者によると、今年1月、中国のクロスボーダー資金の流れや中国国内外の主な取引行為は全体的に安定していた。国際金融市場において、ドル以外の主な通貨が上昇したことや資産価格が変動したことを背景に、外貨準備高が小幅上昇となった。
業界のアナリストは、ドル安傾向が続いたことが、1月に中国の外貨準備高が大幅に増加したことの主な原因と分析している。1月、ドル指数は3.25%低下したのに対して、ユーロや円、ポンドなどのドル以外の通貨が上昇し、中国の外貨準備高の増加につながった。また、1月、対ドルで人民元は3.5%上昇し、資本フローや為替決済を刺激し、その一部が中央銀行の外貨準備高となったと見られている。
国家外貨管理局によると、今後は、中国の経済構造の調整、最適化、高度化が加速し、経済は基本的に安定さの中で好転すると予想されている。世界の経済が全体的に回復しており、人民銀行は今後、段階的に金融引き締め政策へと舵を切ると見られている。基本的な要素の影響を受け、中国のクロスボーダー資金の流れや為替の需要・供給も一層バランスの取れた状態になり、人民元の為替は波打つ特徴が一層顕著になると見られている。また、中国国内と国際経済金融の動向の影響を受け、中国の外貨準備高は全体的に安定した状態が続くと見られている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月9日
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