「渡り鳥式」休暇の問題点明らかに
熱帯のような常に温暖な気候に魅せられ、あるいは海南島独特の美しい熱帯の風景に魅せられ、春節連休やゴールデンウィークには毎年全国各地から大勢の観光客がこの「熱帯の天国」を目指して集まってくる。しかし現在、このような「渡り鳥式」休暇旅行の問題点も次第に明らかになってきている。
島内の観光客が島から出ていけないだけでなく、島内の住民たちも、「切符1枚さえ入手困難」という事態に陥っているのだ。
海南島在住のある微信(Wechat)ユーザーは、「島を出る切符は、ずっと前に売り切れた。普段の秩序ある仕事や生活のリズムが、遊びにきた金持ちの観光客によって、完全に乱されている」と訴えた。また、「切符が本当に取れない。帰省して年越しの宴を囲むことすら難しい」とこぼす海南島出身者もいる。
観光客が日ごとに増える海南島の旅行ブームに対し、ネットユーザーの意見はほぼ2つに分かれている。まず、「観光客が来なければ、海南島は観光都市ではなくなる」という意見で、もう一つは、「観光客が海南島の都市としての質を下げている」という意見だ。
法外な航空券価格を巡る論争はまだしばらくは続く見込みだ。だが、足止めされている観光客にとって、乗継無しの航空便を選ぼうとした場合、直行便に乗れるのは最速でも2月25日となっており、休暇明けの出勤日となっている22日から3日後となっているのが現状だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年2月22日
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