19歳の文文さん(仮名)は綺麗な容姿でありながら、笑顔を見せることは苦手。なぜなら、ここ1年で文文さんの歯は腐食して黒くなってしまったためで、朗らかでよく笑う性格だった文文さんだが今では他人と交流することすらしなくなってしまったという。
文文さんは湖北省宜昌市で生まれ、小さいころから炭酸飲料、特にコーラが大好きだった。しかし、両親の厳しいしつけもあり、コーラをあまり飲むことはできなかった。文文さんは2016年、武漢にある大学に入学。周りにうるさく注意する人がいなくなったことで、文文さんは思う存分コーラを飲むようになった。文文さんは毎日、水代わりと言ってもいいほどの量のコーラを飲んでいたが、全く太らなかったので、ルームメイトたちに羨ましがられていた。しかし、次第に彼女の歯、特に前歯が変色していき、気付いたときには前歯のほとんどが黒く腐食してしまっていた。
診断によると、文文さんは酸蝕症と慢性歯髄炎を患っており、根管を治療した後も数回にわたって修復治療を行う必要があるという。
歯が長時間飲み物の中に浸されると、酸性物質に直接触れる時間が増え、ゆっくりと溶けていく。この現象は医学的に酸蝕症と呼ばれており、歯が長期にわたって酸性物質に触れると、歯のエナメル質を溶かしてしまう。炭酸飲料を飲むことで、12歳の子供が酸蝕症になる確率は59%、14歳の子供が酸蝕症になる確率は22%増加する。毎日炭酸飲料を4杯以上飲んだ場合、これらの年齢の子供が酸蝕症になる確率はそれぞれ25.2%、51.3%増加する。
医師は、「できるだけたくさん白湯を飲むようにすること。炭酸飲料を飲む場合はストローを使って飲む方がよく、飲み終わってから口をすすぎ、30分後に歯を磨くこと。その際に、酸蝕症への抵抗力を向上させるため、フッ素入りの歯磨き粉を使うとよい。また、酸性の薬品の使用には気をつけなければならない」とアドバイスしている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月8日
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