国際通貨基金(IMF)がまとめた最新のデータによると、世界の外貨準備に占める人民元の割合が2四半期連続で上昇した。2017年第3四半期末に1083億7千万ドル(1ドルは約106.3円)だった人民元の規模が、第4四半期末は1228億ドルになり、分配済みの外貨準備に占める割合は1.23%で前年同期の1.08%から0.15ポイント上昇した。「北京日報」が伝えた。
IMFが発表した公式外貨準備統計(COFER)のデータをみると、17年第4四半期末の世界の外貨準備における米ドルの規模は6兆2800億ドルだったが、分配済み外貨準備に占める割合は63.5%から62.7%に低下し、4四半期連続で低下したとともに、13年第4四半期以来の最低を更新した。
米ドルの外貨準備の割合の低下と対照的に、世界の他通貨の割合が上昇した。データによると、日本円は4901億4千万ドルで4.9%に上昇し、02年第4四半期以降で最高の水準になった。ユーロは2兆200億ドルで20.1%に上昇し、14年第4四半期以降で最高を更新した。英ポンドは4.5%、オーストラリアドルは1.8%、カナダドルは2.0%を占めた。
またIMFデータによると、世界の外貨準備の規模は17年第3四半期の11兆2960億ドルから同第4四半期は11兆4250億ドルに拡大増加した。分配済み外貨準備も前期末の9兆6460億ドルから10兆200億ドルに増加した。
IMFは17年3月31日に通貨の範囲を拡大したCOFER報告書を発表し、人民元の外貨準備の現状を初めて個別にまとめて明らかにした。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年4月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn