百度(バイドゥ)集団傘下の動画サイト・愛奇芸はたゆまぬ努力で度重なる曲折を乗り越え、北京時間の29日、ついに米国のナスダック市場に上場を果たした。「北京日報」が伝えた。
愛奇芸は今回の上場によって15億ドル(1ドルは約106.4円)の資金調達を目指し、上場に際しての目論見書で同社のコア財務データを公表した。それによると、版権料が上昇を続けていることから、動画サイトは大量の資金が必要になり、そのために赤字続きであるのが業界の現状だという。だが動画産業が軒並み赤字に陥る中、愛奇芸は過去約3年間に損失率が縮小を続けた。2015年の純損失額は25億7500万元(1元は約17.0円)、16年は30億7400万元、17年は37億3690万元だったが、事業規模拡大により純損失率は年々縮小しており、48%、27%、22%と推移したという。
また愛奇芸は目論見書の中で、中国のライバルたちとの激しい競争に直面していることや、騰訊(テンセント)視頻と優酷土豆が主なライバルで、愛奇芸は経営期間や財務資源の点でライバルたちに大きく水をあけられていることを明らかにした。愛奇芸が上場日を発表すると、騰訊視頻はすぐさま反応を見せ、「騰訊視頻の18年2月28日現在の有料会員数は6259万人に達しており、愛奇芸がこのたび発表した6010万人を上回る」と発表した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年3月30日
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