「アジア・太平洋地域森林復旧国際会議・アジア太平洋森林組織十周年記念活動」が北京で26日に行われた。国家林業局の彭有冬・副局長は、同会議において、「中国の森林復旧活動は非常に顕著な成果を収めており、人工林の面積は世界トップに立った」と紹介した。中国経済網が伝えた。
アジア・太平洋地域は、世界で最も豊かで独特な森林生態システムが広がっており、同エリアの森林面積は世界の54%を占める。中国やベトナムにおける数年来の大規模な国土緑化・植樹造林事業が功を奏し、アジア・太平洋地域全体で森林資源が激減している傾向がある程度抑制されつつある。2008年、中国の提唱によりアジア・太平洋森林組織が創設された。現時点で、同組織のメンバーは31の国・地域で、主にアジア・太平洋地域の発展途上国のエコノミーで構成されている。
彭副局長は、「中国政府はこれまでずっと、森林復旧活動を非常に重視し続けてきた。三北(東北・西北・華北)防護林・天然林保護などの生態プロジェクトを相次ぎ始動し、年平均660万ヘクタールの造林を進めた。長年の努力を経て、中国の森林率は新中国成立初期の8.6%から21.66%まで向上し、森林面積は2億800万ヘクタールにまで達し、人工林保存面積は6933万ヘクタールに達して世界のトップに躍り出た。中国政府は今後も、森林復旧と持続可能な発展を推進し、国土緑化を大々的に推し進め、砂漠化・石漠化・水土流失に対する総合管理を強化し、湿地保護・復旧をさらに推進し、天然林保護事業を改善し、休耕地の造林造草を拡大し、生態回廊・生物多様性保護ネットワークを合理化し、生態システムの品質および安定性を高め、植林・植草を中心とする生態安全体系の構築を加速させる」とした。
中国で7番目に大きいクブチ砂漠では巨大な変化が生じており、その変化はまさに、中国の国土緑化の大規模推進、砂漠化対策の強化、生態文明建設の推進に向けた典型的実例かつ活力に満ちた実践であるといえる。この30年間で各級党委員会政府、億利集団などの地元企業、大衆・社会組織による協力を通じて、クブチ砂漠に対する科学的管理が進められてきた。国連の科学評価によると、復旧活動を通じて緑化が実現した砂漠面積は約64.6万ヘクタール、炭素固定量は1540万トン、復旧水源量は243億7600万立方メートル、酸素放出量は1830万トン、生物多様性保護の経済価値は3億4900万元(1元は約16.9円)、生み出された生態財産は約5千億元、貧困状態から脱却した現地住民は10万2千人、雇用機会が与えられた人は延べ100万人あまりに上った。かつては祖国北方の「黄斑」だったクブチ砂漠は、今「エメラルド」へと見事な変身を遂げている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月30日
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