中国移動は中興(ZTE)と提携して2日、国内初の5G電話を開通させた。1兆元規模の産業はすでにその幕開けに向けて少しずつ歩みを進めている。しかしその商用化端末の発売は、2019年下半期になるとみられている。中国新聞網が伝えた。
広東省広州市と深セン市は、5G試験に参加している。今回の初となる5G電話は、広州市で試験が行われた。広州市はこれまでも、中国初の5G試験基地局を設立していた。
国際的な標準化機構の3GPPは昨年12月、初の5G標準(3GPP R15バージョン)を正式に凍結した。広東移動通信が今回の試験で使用した5G基地局や核心ネットワーク、試験端末などのすべてが、同バージョンに基づくものだ。
しかし商用化5G携帯電話の進展は、5G国際標準の進展に左右される。中国情報通信研究院の劉多院長によると、5Gの第1バージョンの国際標準は今年6月に完成する。2020年の商用化に向けて、産業界に残された時間は2年を満たない。劉院長は、5G端末の商用化は最も遅く、最も困難になるとみており、2019年下半期になってようやく本当の意味での5G携帯端末が成熟することになるだろうと予想している。
中国移動研究院の黄宇紅副院長は以前、5G第3段階試験について紹介した際に、2018年上半期に5G商用化端末チップを正式に発表できる見込みであるとしていた。
また今年2月に開かれたモバイル・ワールド・コングレスにおいて、中国の華為(ファーウェイ)は全世界で初の3GPP R15バージョンに基づく商用化された5Gチップを発表した。同社の消費者業務担当の余承東CEOは商用化された5Gスマートフォンは2019年第4四半期にも発売するとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月3日
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