昨年の中国大陸部の映画興行収入は559億元(1元は約17.3円)に達した。一方、日本の映画市場は長年にわたり「厳しい冬」を迎えており、17年の興行収入は2200億円、人民元にして約127億元だった。日本の映画チケット価格はこの10年間ほとんど変わっていない。中国映画市場の急速発展により、日本の映画関係者の多くが中国映画に注目し、これを研究するようになった。
「空海KU-KAI」は昨年最も注目された中日合作映画だった。日本の有名作家・夢枕獏の幻想的な小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が原作で、陳凱歌監督がメガホンを取り、王恵玲が脚本を担当した。日本の映画関係者・椎名保氏は、「映画業界としては合意調印後に、『空海』のような売れる合作映画がより多く誕生することを願う。中国映画には投資家は大勢いるが、残念ながら題材が不足している」と話す。
尹センター長は、「日本映画は世界で強い影響力をもち、日本的要素は世界で幅広く受け入れられている。中日合作映画は中国映画の国際化にプラスになるだろう。日本映画は工業化レベルが世界最高とはいえないが、日本文化の強力な特徴を備えており、日本映画には日本文化と世界文化との融合性がよく表現されている。両国間の映画合作が強化されれば、中国映画のアジア地域や世界市場における影響力拡大、国際競争力増大にとって積極的な意義があるといえる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月15日
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