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重大な意義を持つ中朝の戦略的意思疎通の強化

人民網日本語版 2018年05月09日11:04

習近平国家主席と金正恩委員長が40数日後に再び会談するとは、国際社会にとって予想外のことだった。朝鮮半島情勢が深く複雑に変化する肝要な時に、両国の最高指導者は今回大連会談で戦略的意思疎通の強化という両国共通の願いと必要性を示した。(文:賈秀東・中国国際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

先般の北京での歴史的な中朝首脳会談は、一連の重要な共通認識にいたり、中朝関係の新たな章を開き、中朝関係が新たな発展段階に入ったことを示した。双方は戦略的意思疎通をうまく用いることで一致した。

「戦略的意思疎通」はすでに中朝上層部交流の頻出語となっている。

戦略的意思疎通において、朝鮮側は自発的に中国側に重要政策についての考えを伝えた。▽朝鮮側にとって、新たな情勢の下で朝中の友情を継承し、発展させることは戦略的選択であり、いかなる状況下でも変わることはない▽朝鮮は全党・全国のあらゆる力を集中して経済建設を行うという戦略路線を打ち出した▽朝鮮は朝鮮半島非核化の実現に尽力するとともに、朝鮮半島情勢の緩和措置を自発的に講じ、平和対話を提案する▽朝鮮半島の非核化実現、地域の平和・安定維持に向けた中国側の長年にわたる重要な貢献を重視する――などだ。

戦略的意思疎通において、中国側は朝鮮側に若干の重要なメッセージを積極的に伝えた。これは次の4つの「支持」にまとめられる。(1)中国側は朝鮮側が戦略の重心を経済建設に変え、自国の国情に合った発展の道を歩み出すことを支持する(2)朝鮮側が朝鮮半島非核化の目標に尽力することを支持する(3)朝鮮半島北南双方の関係改善及び朝米対話・協議による朝鮮半島問題の解決を支持する(4)朝鮮側が非核化推進の過程において自らの正当な安全上の懸念を解決し、朝鮮半島の戦争状態を終結し、休戦協定から平和協定への転換を実現することを支持する。

金委員長は習主席との会談で、朝米対話を通じて相互信頼を構築し、関係各国が責任をもって段階的・同時的措置を講じ、朝鮮半島問題の政治的解決を全面的に推進し、最終的に朝鮮半島の非核化と恒久平和を実現することを希望すると表明した。国際社会はこの立場を評価し、支持している。

現在、朝鮮半島情勢は緩和基調が固まりつつあり、政治的解決の推進に有利な方向に発展している。この情勢は得難く、各国が一層大切にし、守るべきものだ。朝鮮半島の歴史と現実の経緯から見て、朝鮮半島情勢は極めて敏感、複雑であり、一定の脆弱性もある。特に朝米間でいかにして対話を通じて基本的相互信頼を培うかは、朝鮮半島問題の解決にとって鍵となる要素の1つだ。朝鮮半島問題の前途が平坦なものであることはない。対話と協議による朝鮮半島問題の解決において、各国は共に決意と忍耐を示す必要があり、そのいずれも欠けてはならない。対話・協議過程における様々な問題や妨害に適切に対処し、これを解消する必要がある。

中朝の伝統的友情をしっかりと維持し、友好協力関係をしっかりと発展させることは、双方共通の貴重な財産であり、中朝両国の共通利益にかない、唯一の正しい選択でもある。中朝の戦略的意思疎通の強化は、中朝関係の健全で安定した発展の推進に資し、朝鮮半島の長期安定・平和の実現に資し、地域の平和・安定・繁栄の促進に資する。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年5月9日

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