日本のスマホアプリ「旅かえる」がリリースされると、中国でもすぐに大人気となり、その中国語版の内部テスターが最近、ショッピングサイト・淘宝で行われた。中国語版は、使用言語が中国語になっているだけでなく、かえるの旅先が中国国内になり、旅行先から送られてくるポストカードも中国の名所旧跡や人気観光地になり、全体的にローカライズされている。その他、中国での独占配信権利を有する阿里巴巴(アリババ)傘下の版権取引プラットフォーム・阿里魚は、その版権を活用してビジネスを展開している。業界関係者は、アリババが運営する淘宝は今後、「旅かえる」関連の商品を大きく宣伝、販売すると見ている。もしかすると、かえるが送ってきたり、持って帰ってきたりするのは、ポストカードやお土産ではなく、淘宝のクーポン券である可能性もあるという。北京商報が報じた。
淘宝で買い物しながら「旅かえる」で遊ぶ
「旅かえる」は社会現象を巻き起こしており、2017年末から中国では大ヒットとなっている。アリババグループは4月2日、「旅かえる」を開発した「ヒットポイント」と戦略的提携を結び、中国大陸部での独占配信権利を獲得したことを発表。今月6日から内部テスターが始まった。内部テスターでは、淘宝のユーザーにプッシュ通知がランダムに送られ、それを受け取ったユーザーは「旅かえる」をダウンロードしなくても、淘宝のアプリを通して中国語版を体験できる。中国語版は日本語版と比べると、大きくリニューアルされている。
中国語版では、かえるの旅先が中国国内になり、旅行先から送られてくるポストカードも中国の名所旧跡や人気観光地になるなど、ローカライズされている。また、お土産として北京名物の食べ物を持って帰ってくるほか、「おべんとう」は焼き包子、焼き豆腐、「どうぐ」は玉の飾り、マフラーなどがある。
中国らしいお土産
このように中国に合わせてローカライズされたことで、ネットユーザーらの想像力が掻き立てられ、多くのネットユーザーが、アリババの微博(ウェイボー)公式アカウントに、「かえるが送ってくるポストカードは、動画配信サービス・優酷を1ヶ月無料で体験できるカードやアリババの5元(約85円)券、ショッピングサイト・天猫の50元クーポン券などに変わるのでは?」、「第三者決済サービス・支付宝(アリペイ)を通して『旅かえる』をすると、クーポンがもらえたりするようになるのでは?」など、「旅かえる」の中国語版が、アリババの販売促進プラットフォームになるのではとの予想を寄せていることは注目に値する。
それらの予想にはある程度の根拠がある。アリババは最近、「中国大陸部での『旅かえる』独占配信権利を持っている阿里魚は、その商品化やマーケティングなどの分野における提携を全面的に展開し、新小売りというトレンドに乗って、各ブランドや事業者がブランド力や商品の競争力を向上できるようサポートする」との見方を示した。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn