今週、上海協力機構の初の加盟国拡大後の重要な会議である加盟国外相理事会会議と国防相会議が北京で開かれた。両会議で各国は上海協力機構の各分野の協力及び重大な国際・地域問題について意見交換し、コンセンサスにいたり、協力措置で合意して、上海協力機構青島サミットが実り豊かな成果を得るための基礎を固めた。(人民日報「鐘声」国際論評)
現在、国際・地域情勢は深く複雑に変化し、孤立主義と保護主義が激しさを増し、不安定要因・不確定要因が増え、伝統的な地域協力モデルは新たな試練に直面している。このような特殊な時期にあって、上海協力機構がいかにして茨の道を切り開き、新たな発展を実現し、新たな地域協力を切り開くか。中国が輪番議長国を務め、主催する青島サミットに大きな期待が寄せられている。
上海協力機構は相互信頼、相互利益、平等、協議、文明の多様性の尊重、共同発展の追求という「上海精神」に導かれ、17年近くの発展を経て、広範な影響力を持つ総合的な地域組織となり、地域の安定・繁栄維持に重要な役割を発揮し、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンの新型の国際関係の模範を確立してきた。上海協力機構は政治、経済、安全、人・文化、対外交流、制度整備の6大分野の協力を着実に推し進め、全体的な協力水準を高め続けてきた。
上海協力機構のアリモフ事務局長が述べたように、新時代において上海協力機構は国際協力推進の強大なパワーとなる。
「中国側は一貫して上海協力機構の発展推進を外交の優先的方向の1つとしている」。上海協力機構加盟国外相理事会会議の外国側代表団団長と会談した際の習近平国家主席の言葉は、上海協力機構の発展を揺るがず推進する中国の決意を示している。中国側は各加盟国と共に、政治面では引き続き支持し合い、「上海協力機構の知恵」と「上海協力機構の案」を提供する。安全面では地域の安全・安定を維持し、協調水準と行動能力を高める。経済面では「一帯一路」協力を深め、地域経済協力の制度的取り決めを段階的に確立する。人的往来と人的・文化的交流を拡大し、民心の通じ合いを促進する。
各国の積極的な支持の下、中国側はすでに議長国として120余りの活動の開催に成功し、協力分野の全カバーを実現した。引き続き地域融合の発展促進における重要なプラットフォームとしての上海協力機構の役割を発揮し、「一帯一路」など地域協力イニシアティブと各国の発展戦略の連携協力を深めた。引き続き教育・文化・衛生・スポーツ・観光・青年・メディア分野での上海協力機構の交流・協力を強化し、中国側が議長国として開催するメディアサミット、文化芸術祭、映画祭、青年交流キャンプなどの活動を支持し、加盟国国民間の相互理解を促進した。一連のコンセンサスは、上海協力機構が安全協力を強固にしたうえで、引き続き経済協力と人的・文化的交流を拡大し、人々に一層の幸福をもたらし、親善の絆を一層堅固にすることを示している。
6月の青島サミットを展望すると、人々はこれが上海協力機構の団結と相互信頼の深化、安全協力の深化、発展戦略の連携の強化、実務協力の推進、国際的影響力の拡大における新たな重要な契機、新たな一里塚となることを信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月27日
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