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プーチン大統領単独インタビュー「露中関係は一層堅固に」

人民網日本語版 2018年06月08日09:14

ロシアのプーチン大統領は上海協力機構(SCO)青島サミットへの出席及び中国公式訪問を前に、現地時間5月31日夜にモスクワのクレムリン宮殿で中国中央広播電視総台の慎海雄台長による単独インタビューに応じた。プーチン大統領は中露関係及びSCOの加盟国拡大後の展望について語ったほか、「一帯一路」建設、朝鮮半島など国際問題に関する質問に答えた。新華社が伝えた。

(露中関係について)ロシアと中国は隣国であり、数百年来互いに対話しており、非常に深く厚い歴史的な源と基礎を持つ。この関係は互恵を基礎に築かれている。露中は2001年に善隣友好協力条約に調印した。この条約も現在われわれが両国関係のビルを建設するうえでの基礎であり、このビルは毎年日進月歩で新たな絵を描き、新たな階を増やし続けており、建設するほどに高くなり、堅固なものになっている。

(SCO加盟国拡大後の展望について)インドとパキスタンの正式な加盟と活動によって、SCOは世界的な機構となった。SCO加盟国は世界のGDPの4分の1、人口の43%、領土の23%を占める。これらはいずれも巨大な資源であり、とても大したものだ。こうした国々の強大な力を結合すれば、自らの発展の重要な要因となり、世界情勢に影響を与える要因ともなるのは間違いない。

(「一帯一路」建設について)ロシアは一貫してこのイニシアティブを支持し、有益で重要かつ将来性あるイニシアティブだと考えている。このイニシアティブとわれわれのユーラシア経済連合建設の努力は合致する。しかも5月17日に中国とユーラシア経済連合はカザフスタンの首都アスタナで経済貿易協力協定に調印した。この協定は関税引き下げの問題は取り上げなかったが、貿易政策、技術規定、植物検疫など他の非常に重要な問題をカバーした。実際には、われわれは現在双方の経済協力発展の制約要因を取り除くために大変重要な一歩を踏み出している。

(朝鮮問題について)露中双方の立場は大変近い、または完全に一致しているといえる。露中は朝鮮半島問題解決の「ロードマップ」を示した。朝鮮半島情勢の緩和を促進する各国関係の深化が次の一歩だ。ここしばらくの間、中国は地域情勢緩和のために多くの働きをしてきた。われわれはこれを喜んでおり、全力で支持する。ロシア側はトランプ米大統領と朝鮮の最高指導者・金正恩氏の会談の成果に大変期待している。また、会談を成功に導くため最大限の努力を尽くす。

(以下、中国人ネットユーザーからの質問への回答)

■サッカー・ワールドカップの主催国であるロシアのチームに、大統領はどのような成績を望むか。

主催国として最も重要かつ主要な目標は、できる事を全て尽くしてワールドカップを成功させ、世界百万人のサッカーファンのための盛大な祭典とすることだ。これがわれわれにとって最も重要な成果となる。

残念なことに、ロシアチームがここ数年抜きん出た成績を上げていないのは確かだ。だがわれわれは、ロシアチームが全力を尽くして戦い抜くことを期待している。

■大統領はワールドカップのキックインセレモニーに登場するのか?

観戦はすることになる。主催国の元首として、開幕式と閉幕式に出席するほか、日程次第だが、可能であれば他の試合も観戦することになるだろう。

■大統領は今もどのようなスポーツをしているか。毎日どのくらい鍛えるのか。

私は毎日2時間から2時間半トレーニングし、マシーンを使ったり、水泳をしたりする。練習相手がいれば、畳で柔道の練習もする。頻繁ではないが、たまにアイスホッケーもする。まだアイスホッケーが「できる」とは言い難いが、試みている。

■もし政治を選ばなかったら、どのような職業についていたか。

私はサンクトペテルブルク大学法学部を卒業したので、原則上法律顧問や弁護士になっていただろう。

■大統領が2016年に中国・杭州でG20サミットに出席した際に持ってきたロシアのアイスクリームは中国でブームになった。今年はどのような特別な贈り物を持ってくる予定か。

習近平国家主席に何を贈るつもりなのかを前もって公に明かしてしまっては、何のサプライズにもならない。しばらくはわれわれの間の秘密にしておこう。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年6月8日

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