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中国老舗調査 国家認定1128・平均年齢約140歳

人民網日本語版 2018年06月05日14:51

「看板には物語がある」。「中華老字号」と国が承認する中国の老舗には独自の文化的蓄積とブランドバリューがあり、注目度は高く、信頼度も高い。5月に発表されたブランド価値100番付では、老舗は11を数える。人々の視野に再び入るようになった老舗が増えているということだ。統計をみると、商務部が中華老字号に認定した老舗は今や1128を数える。人民日報が伝えた。

中国で最も若い老舗でも62年の歴史がある。100年の風雪を乗り越えたものもたくさんある。浙江省寧波(ニンポー)市の工芸品の黄古林工芸品は、713年に誕生したもので、1300年以上の歴史がある。同部が老舗の中から851を抽出して分析したところ、平均年齢は145歳になったという。

老舗の多くは明時代や清時代に起源がある。商品経済や手工業の発展にともない、都市には米市場、肉市場、布市場など各産業に特化した市場や縁日の市場などが形成された。明・清時代には、一部の大都市や中都市に賑やかな商業エリアが形成され、そこには店舗がずらりと並び、商売人が大勢集まってきた。長い時間をかけた競争と淘汰を経て、各産業・業界には悠久の時を経ても色あせない、消費者に非常に歓迎される商品やサービスが形作られるようになった。これが老舗の由来だ。

老舗は幅広く分布し、31省・自治区・直轄市に点在するが、沿海地域と内陸の経済が発達した地域に多く集まっている。上海が全国で最も多く、中華老字号だけで180を数える。次は北京の117。反対に西部地域は少なく、寧夏回族自治区は2つ、青海省は1つしかない。

国家文化財局の局長を務めたことのある故宮博物院の単霽翔院長は、「中華人民共和国の建国初期には、中国の老舗企業は約1万社あり、小売、外食、医薬品、食品、タバコ・アルコール、シルク製品、美術工芸品、文化財・骨董など多くの産業をカバーするとともに、書店、写真、美容院、染織、風呂といったコミュニティサービスの分野もカバーしていた。この数十年来、老舗の多くは家族経営から公私合弁企業へ、さらに国有企業へという変遷を遂げた。競争でふるいにかけられ、多くの老舗が消えていった。北京には当初300の老舗があったが、長年にわたる市場競争の中で、一部の老舗は徐々に市場から姿を消し、今でも営業している老舗は200ほどしかない」と話す。


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