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世界最高齢のプログラマー若宮正子さんが西安高新ソフトウェアパーク訪問

人民網日本語版 2018年05月17日11:08

IT業界に注目している人なら、世界最高齢のプログラマー若宮正子さん(83)の名前を聞いたことがあるかもしれない。若宮さんは独学でプログラミングを23年間学び、いろんな成果も上げている。そんな若宮さんが今月15日、陝西省の西安高新ソフトウェアパークを訪問し、交流を行った。陝西網が報じた。

アップルの世界開発者会議に特別招待

東京出身の若宮さんは現在、神奈川県藤沢市に住んでおり、NPO法人ブロードバンドスクール協会の理事を務めている。15日、若宮さんは協会のメンバー二人と共に、西安高新ソフトウェアパークを訪問した。

若宮さんは高校を卒業後、三菱銀行に入社し、60歳で退職した。定年をきっかけに、同居する母親の介護をしながら、パソコンのスキルを独自に習得した。

2017年、当時82歳だった若宮さんは、ひな祭りをテーマにしたiPhone ゲームアプリ「hinadan」を開発し、同年2月にリリース。このアプリは大ヒットし、好評を博した。そして、同年、米国アップルによる世界開発者会議「WWDC 2017」にも特別招待された。

西安高新産業パークで15日、若宮さんは自身のスマホを使って「hinadan」を紹介。「日本で3月3日はひな祭り。ひな壇に着物を着た雛人形を飾り、女の子の健やかな成長を祈る。ゲームでは、4段のひな壇の正しい位置に12個の雛人形を並べるとお内裏様が褒めてくれる。高齢者は何をするにも時間がかかる。そのため、このゲームもとてもシンプルにできている」と説明した。

若宮さんはアップルのプログラミング言語・Swiftを学んで、このアプリを開発した理由について、「ゲームアプリは若者向けのものばかり。高齢者もスマホを使うようになっているけど、高齢者向けのゲームがなかったから」と説明した。

手芸とエクセルをマッチング

若宮さんは、ノートパソコンを使ってエクセルで描いた花の模様を紹介し、「日本の布に描かれた花の模様を見て、エクセルでそれを描き、色を付けている。そして、バッグやうちわにそれらの花の模様をプリントしている」と話した。

若宮さんによると、初めは何も分からず、カスタマイズの設定から学び、3ヶ月かけて、朝起きるとパソコンから「正子ちゃん、おはよう」というメッセージが送られて来るように成功した。そして、プログラミングのおもしろさを始めて知った。その後、パソコンに詳しい人と交流したり、パソコンメーカーと連絡を取ったりして、腕を少しずつ磨き、ソフトウェアの開発が徐々に自分の趣味になっていったという。

ピンク色の口紅でメイクした若宮さんの趣味は「世界旅行」

若宮さんは小柄で、ピンク色の口紅でほんのりメイクするなど清潔感にあふれている。そしてその話しぶりも非常に達者。

同行した女性によると、「プログラミングのほか、世界中を旅行することも若宮さんの趣味」といい、若宮さんは独身主義で、友人がとても大切な存在。人と交流し、社会とつながっていることを好み、食習慣も規則正しく、とても健康という。

今回西安を訪問した若宮さんは西安高新ソフトウェアパークも訪問して交流を行い、西安のソフト開発の発展を見たり、下半期に西安で開催が予定されている第2回世界プログラマーフェスティバルへの参加準備も行う。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年5月17日 

コメント

最新コメント

シニアのパソコン.com - 01-01-1970 08:00:00
若宮正子さんの記事拝見させていただきました!シニア向けのパソコン教室を運営していますが、生徒の皆さんに若宮さんのようにパソコンを楽しんでいただきたいので、教室の生徒の皆さんに記事を紹介させていただきます。エクセルは難しいから不要と仰る方が多いですが、若宮さんのように手芸と組み合わせるなんて発想ができたら面白いですよね!