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北京のある家族とアフリカとの「縁」

人民網日本語版 2018年08月28日09:23

趙悦さんにとって、アフリカはもはや「見知らぬ土地」ではなくなった。新華社が報じた。

代々鉄道関連の仕事に就いている家庭に生まれた北京の趙悦さんは、小さな頃から、祖父や父親からアフリカに関する話を聞いて大きくなった。「家の中には、アフリカ要素が至る所に見られた。1970年代、機関車エンジニアだった祖父は、タンザニアのダルエスサラームとザンビアのカピリムポシを結ぶ『タンザン鉄道』の補修プロジェクトに携わっていた。父親は1990年代、ナイジェリアなどの国に赴き、スタジアムやアスリート村などの建設工事に参加していた」と趙さんは話す。

2009年に大学を卒業した趙さんは、おそらく幼少の頃から見聞きしていた影響からか、中国鉄建グループ傘下の中土集団を就職先として選び、前後してナイジェリアとエチオピアで働き、現在は、中国中鉄と中土集団が運営する「アディスアベバ−ジブチ鉄道」マーケティング部の部長を務めている。

エチオピアとジブチを結ぶアディスアベバ−ジブチ鉄道は、全長約750キロメートル、アフリカ初の国際現代電気化鉄道で、中国基準と中国装備を100%導入して建設された。2018年1月1日の開通後、エチオピアの首都アディスアベバとジブチの首都ジブチとの所要時間を大幅に短縮している。

鉄道の完成によって、現地交通に利便性がもたらされた上に、鉄道沿線住民の就職・教育・日常生活をめぐる環境が大いに改善された。

趙さんは、「これまで長い間、現地の人々は、非常に遠いところまで生活用水を汲みに出かけ、運ばなければならなかった。鉄道開通後、我々は、仕事の利便性を高めるために、沿線の村に十数個の井戸を掘った。井戸によって、現地の人々の生活用水をめぐる難題がすぐさま解決した。我々が現地から撤収する日はいつか来るだろう。だが、井戸は永遠に残る」と話した。

趙さんは、「自分のため、会社のため、国家のため、目的は何であろうと、これは私にとって決して忘れられない貴重な人生体験となった。アフリカで過ごした日々を思い返すと、時にはギブアップしてしまいたい思いに駆られたこともあったが、自分の選択を後悔はしていない。私の祖父がアフリカに行っていた時代は、アフリカにたどり着くまでに3ヶ月近くかかった。だが、今では、中国からものの十数時間でアフリカに到着できるようになり、両地の距離はぐんと縮まった」と続けた。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年8月28日

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