このほど上海市共青森林公園に突如、森に生息する「動物たち」が姿を現した。そんな動物たちの中には「中国の国宝」パンダの姿もみられた。
実はこれは共青森林公園が中国美術学院と魯迅美術学院のアーティストチームに依頼して描いた作品の数々。彼らは公園の公共エリアに植えられているクスノキとスズカケノキの木をキャンパスに動物の絵を描き、芸術と自然の素晴らしいコラボを創造した。そのリアルなイラストに、公園を訪れた人の中には本物と勘違いしてしまう人もいるという。
共青森林公園によると、アーティストたちは木の模様や形などにピッタリなリアルな動物の絵をデザインしたということで、木の枝が向いている方向や木のウロや樹皮などが個性的なデザインを活かす素材となっている。また、アーティストたちは木や人間、環境に無害な絵の具を使用して、これらのリアルな動物たちを描いているという。
通常の絵や壁画と異なり、木に描く絵は樹皮の凹凸や光の当たり方が十分でない点など、アーティストたちを困惑させたという。原案から下書き、ペインティングだけでなく、最も効果的な視覚効果を出すため、更に多くのステップを必要とするのだという。
共青森林公園側は今回の試みを、「生態と環境保護という前提の下、芸術面におけるイノベーションの手法を通じて景観に新しい模様を与えることは、経済的な環境にやさしい試みだ」としている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年8月16日
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