国際貿易研究所の研究主幹を務める江原規由氏。
人民網:中国とアフリカとの協力事業の中で、日系企業にはどのようなチャンスがあるでしょうか?
浅野:日本はビジネスチャンスを求める前に、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟することが先決だといえます。
江原:まだそのチャンスはごくわずかです。しかし、日本はアフリカ開発会議(TICAD)を1993年から開催しており、アフリカとの協力事業のためのプログラムがあります。中国と同じような協力事業を行っているので、今後、日本と中国の企業がアフリカで共に第三国協力をやっていくという可能性が高いと考えられます。
人民網:中国とアフリカとの協力事業の将来的な展開についてどのようにお考えでしょうか?
浅野:今回の北京サミットでは、個別課題を協議するという「分科会」が数多く設けられるということです。ソフト面に及ぶきめの細かいテーマが協議され、大きな成果が得られることが期待されます。
江原:中国の「アリババ創業者基金」が若者の起業家育成を行っており、人材育成が重要視されてきています。このような事業はまだ多くありませんが、今後携わる企業がさらに増え、アフリカのさらなる経済成長を促す役割を果たしていくことが期待されます。(文・木村雄太)
「人民網日本語版」2018年9月3日
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