中遠海運の貨物船「天恩号」が1日に北極圏を離れ、初の北極圏内の航行を終えた。現在の海の状況によると、天恩号は現地時間5日夜に今回の欧州行きにおける初の目的地、仏ルーアンに寄港する見通しだ。新華社が伝えた。
天恩号は中遠海運特運公司の3.6トン級多用途貨物船で、氷海域での航行が可能となっており、厚さ0.8メートルの海氷エリアを自力で通過できる。天恩号は今回、初めて「氷上シルクロード」を航行した。天恩号は8月4日、風力発電装置を満載して連雲港を出港し、同月17日にベーリング海峡を通過し、正式に北極の北東航路に入った。
天恩号が北極圏を離れる前日、姉妹船「天健号」が欧州から東に向かい北極の東北航路を航行し、順調に青島港に到着した。
中国は今年1月、初の「中国の北極政策」白書を発表した。北極航路の開発利用により、各国と「氷上シルクロード」を共同建設する希望を示している。これに対し、ロシアやフィンランド、ノルウェー、カナダなどの政府関係者と専門家が支持を表明している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年9月3日
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