英国の著名医学誌「ランセット」に掲載された、各国家の住民を対象とした身体運動の活発度に関する研究報告によると、中国人は比較的運動好きの国民であり、運動不足の男性の割合は16%と、女性(12.2%)を上回っているという。某メディアの報道を引用して中国新聞網が伝えた。
今回の研究では、世界168ヶ国に住む約200万人が調査対象となった。女性の3分の1と男性の4分の1が、「身体運動の活発度」の基準に達していないことが、調査から明らかになった。
毎週150分間以上の中度の余暇活動(サイクリングや早歩きなど)を行う、あるいは毎週75分以上の強度の運動(ランニングなど)を行えば、健康維持に役立つ運動レベルを保つことができる。運動によって健康状態を改善したいのであれば、運動時間を2倍に増やす必要がある。
研究によると、クウェートが「最も運動しない人が多い国」の首位に立った。クウェート国民の67%は、ほとんど運動をしていない。英国・米国もランキング上位に入った。米国人の40%、英国人の35.9%は十分な量の運動を行っていない。
一方、「最も積極的に身体を鍛えている人が多い国」のトップはウガンダで、運動不足の人は国民全体の5.5%にとどまった。中国では、「ふだん運動をしていない」人の割合は14.1%、「積極的に身体を鍛えている人が多い」国家ランキングの上位に入った。
研究によると、世界的な傾向として、女性が平均値を引き下げているという現象が見られるなか、中国で平均値を引き下げているのは男性だったことは注目に値する。中国の男性のうち、「運動不足」は16%を占めたが、女性では、この割合は12.2%にとどまった。
これらのデータから、「女性がスポーツジムに行く目的は写真を撮るため」と、女性をいつも皮肉っている男性が「面目丸つぶれ」に陥った。
ジムでヨガクラスを担当している呂宏燕さんは、「ジムに通う女性は数年前から明らかに増加している。トレーニングの種類も、ランニングマシン、エアロバイク、ヨガ、エアロビクスだけではなく、ますます多くの人が、さまざまなトレーニングマシンを使い始めている。多くの女性が、健康と肉体美を追求する以外に、スポーツをすることで気質やメンタルを変えられると意識するようになり、次々とジムに入会するようになった」と話した。
「ダンスやヨガなどのレッスンは、男性から『まともな運動ではない』と見なされることが多いが、それは大変な誤解だ」と、呂さんは続けた。
広報関係の仕事をしている趙伊さんはランニング愛好家だ。彼女が見たところ、ジムであれ屋外であれ、女性ランナーの数はかなり多い。彼女は、「いくつかの運動では機能上、女性が生まれつき優位性を備えている場合がある。だが、トレーニングを続ける気力の面からみると、女性が男性より劣っていることは決してない」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月14日
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