浙江大学の謝涛教授率いる研究チームは、プラスチック製品の中で正確に「コーディング」する方法を打ち出した。デジタル化によりプラスチック製品内の「応力」を調整し、精巧な「ステルス」デザインを植え込むことで、情報の目に見えない保存を実現する。新華社が伝えた。
論文の筆頭著者、浙江大学博士課程学生の張国高氏は「材料内に顔料を加えておらず、また材料表面のミクロ構造を変えてもいない。デザインがあるのは、応力のためだ。応力は加工によって生じ、プラスチック製品内に普遍的に存在する。後になり、反り返り、変形、さらにはひび割れによって放出される。これはプラスチック製品の耐久性が低い原因の一つだ」と述べた。
研究チームは応力をデジタル化制御する方法を見つけた。研究者はまず摂氏60度前後で高分子プラスチックフィルターを均等に伸ばすことで応力を保存し、それからレーザープリンターで高分子フィルターにグレースケールの異なるデザインを印刷した。さらに赤外線を照射し、ネガの応力を「定点消去」した。温度の差により、各ピクセルポイントにおける応力の放出程度が異なるため、応力が精密なグラデーションを示す。こうすることでデザインはグレースケールから応力分布に「コード」を変更し、材料の中で事前に決定してあった目に見えないデザインを形成する。
謝氏は「応力は材料内において通常、受動的に入り込む制御不可能な要素だ。我々はこの力をコントロールし、コーディング操作を行うことで、より多くの機能を生んだ。最初の応用例は、情報の目に見えない保存になる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月29日
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