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中国が厚さ0.02ミリのステンレスを開発

人民網日本語版 2018年08月10日13:26
中国が厚さ0.02ミリのステンレスを開発
山西省太原市で8日、精密計器で厚さ0.02ミリのステンレスを測る太鋼精密帯鋼公司の従業員(撮影・韋亮)。

厚さわずか0.02ミリのステンレス600キロが9日、山西省太原市からドイツへ輸送された。手で引き裂くことのできるこのステンレスは、中国が独自開発した精密ステンレスとなっている。中国新聞社が伝えた。

厚さ0.02ミリ、幅60センチのこのステンレスは「手裂き鋼」とも呼ばれている。先ごろ量産を開始し、1ヶ月当たりの生産量は3トン前後に達する見通しだ。太鋼精密帯鋼公司を取材すると、従業員がA4紙の4分の1の厚さしかないこのステンレスを手で簡単に引き裂いてみせてくれた。

同社にとっては2017年の「ペン先鋼」に続く、これまでの輸入品と代替できる独自開発製品。同社の党委員会書記も務める王天翔経理によると、このステンレスは現在中国で最も薄いステンレスの1つ。これまでこうした製品は製造工程の制御が難しく、長年にわたって日本やドイツにその生産が独占されてきた。

同社の廖席検査主管によると、ステンレスの精密帯鋼は通常0.05~0.5ミリの間で、0.05ミリ以下のものはステンレス箔と呼ばれる。こうした極めて薄いステンレスは主に航空宇宙、石油化学工業、自動車、電子、家電、コンピュータなどの分野で利用される。

同社は2008年の設立当初から、最も薄いステンレスの生産を開発目標としてきた。数々の失敗を重ねながら、2017年に0.02ミリのステンレスを開発にこぎつけ、先ごろ量産水準に達した。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年8月10日

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