米ボーイング社の展示エリア。離着陸のシミュレーションを体験できる。(人民網・翁奇羽記者撮影)
「中国経済は大海であり、小さな池ではない」。第1回中国国際輸入博覧会の開幕式で、習近平国家主席は中国経済を大海に喩え、気迫に満ちた言葉で会場全体を奮い立たせた。ここ数日、上海国家エキシビションセンターの展示ブースに並ぶ素晴らしい商品の数々、展示ホール内を行き交う人々、商談会場で度々わき上がる成約の拍手は、世界中のバイヤーが中国経済を有望視し、積極的に中国市場に身を投じていることを生き生きと示している。人民日報が伝えた。
「中国市場は単に『スピード』と『規模』だけで描写されるものではない」。シーメンス・グレーター・チャイナCEOのLothar Herrmann氏は「中国はイノベーション分野の投資を拡大し続けているうえ、政府、企業、大学を全て包含する生態系を形成している。勢いよく発展するスタートアップ企業もある」と指摘。「現在われわれは中国とさらに多くの交流や協力を通じて、未来に向けた製品、システム、ソリューションを共同開発している。これは中国市場でサービスを提供するだけでなく、全世界に波及し、世界各地で応用される。これは無限のビジネスチャンスを秘めている」とした。
「果敢にイノベーションと変革に取り組んでこそ、世界経済発展のボトルネックを突破できる」。イノベーションの火花は今回の輸入博覧会の随処に見られる。世界中のメーカーはイノベーションに中国経済発展の新たな原動力を見てもいる。
「展示館に入ると、世界各国のハイテクがこれほど多く、ここに集まっていることに私は驚きを覚える。このような光景は、『中国はイノベーションを呼び招き、イノベーションもさらに大きな市場をもたらす』との明らかなメッセージを伝えている」と、SignifyのCEO、Eric Rondolat氏は語った。「われわれは中国の従業員数が他のどの国よりも多い。したがって、われわれは自らを中国企業と見なし、積極的に中国に融け込んでいる」。
世界最小の心臓ペースメーカー「Micra」(人民視覚:張亨偉撮影)
中国の民営企業もイノベーションに巨大なビジネスチャンスを見ている。愛義思(上海)科技発展有限公司の盧根鑫CEOは「今回輸入博覧会に来たのは、主に世界最先端のAI技術を見たいからだ。素晴らしい生活への人々のニーズは、われわれにとって巨大なビジネスチャンスであり、イノベーションの原動力でもある」と語った。
「輸入博覧会は『中国は一層開放を拡大し、自由貿易を維持する』という強いメッセージを世界の市場に伝えた。これによって企業がより多くの発展のチャンスを得ることは間違いない」と普洛斯資産中国区共同総裁の趙明琪氏は語った。
「中国はたゆまぬ開放拡大によって自らを発展させただけでなく、世界にも幸福をもたらした」。Noble Enterprise S.L.U.の会長は「中国経済の着実な前進、中国の開放的な姿勢と成長し続ける消費需要によって、スペインのワイン企業はさらに多くの発展空間を得た。われわれはさらなる中国市場の開拓と対中輸出拡大への自信に満ちている」と語った。
リトアニアのグリボウスカイテ大統領は輸入博覧会のフォーラムで「貿易と投資の開放は待ち望まれ続けてきたビジョンだ。われわれには、このような開かれた世界経済が必要だ。中国も世界に非常に積極的なメッセージを発した」と述べた。
「国際貿易は各国の経済発展の重要なツールだ。この時期の輸入博覧会開催は時宜を得たものだ」。タイのソムキット副首相は「今回の輸入博覧会によって自由貿易への人々の信頼を強化することができる。特に世界の自由貿易体制が試練と打撃にさらされる中、中国と各国との貿易がより均衡的なものになる後押しをし、連携して共に歩み、互恵・ウィンウィンを実現し、各者に共通の利益をもたらすよう各国を促すものだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月8日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn