「スマホをいじる」ことは現在、多くの人にとってすでに生活の一部になっている。しかし、最近の研究で、長時間スマホをいじっていると、睡眠や感情に悪影響が及ぶことが明らかになっている。生命時報が報じた。
在学中の学生4333人を対象に8ヶ月間にわたり、アンケート方式で追跡調査を行い、1日のスマホの使用時間、不眠、日中の過度の睡眠、睡眠時間、周末の寝だめ、昼夜の生活リズムの乱れなどを示す各種睡眠指標、さらに、憂鬱、イライラなどの感情の問題の状況を調べた。
調査の結果、回答者の23.5%が1日にスマホを4時間以上いじっており、そのうちのほとんどの人が不眠や日中居眠りする、平日の睡眠が短い、週末に寝だめする、、昼夜の生活リズムの乱れといった睡眠に関するトラブルや、憂鬱になる、イライラするなどの感情の問題を抱えていた。そして、スマホをいじっている時間が長くなればなるほど、そのような問題が深刻化するほか、睡眠と感情の問題を抱えると、さらにスマホをいじっている時間が長くなるなど、悪循環に陥っていることが分かった。
長時間スマホをいじっていると、睡眠に影響を及ぼす理由は主に以下の3つ。
1.スマホをいじっている時間が長く、特に就寝前にいじっていると、睡眠時間が削られる。
2.スマホで見ている内容が原因で生理的、心理的に興奮状態になり、目が覚めた状態になって睡眠に影響を及ぼす。
3.夜にスマホをいじって画面から出る光を浴びると、自然な睡眠を誘う「メラトニン」というホルモンの分泌量が抑制され、昼夜の生活リズムが乱れて、寝つきが悪くなってしまう。
長時間スマホをいじっていると、憂鬱になったり、イライラしたりする原因は、スマホは便利で実用的であるため、憂鬱だったり、イライラしている青少年はスマホを使って他の人と交流して、ソーシャルサポートを得ようとし、家族や友人との実際に顔を合わせた交流が減り、社会との距離がさらに広がってしまうためだ。また、スマホを通して、大量の情報を見ることができ、認知的、感情的負担が逆に大きくなり、憂鬱になったり、イライラしたりしやすくなってしまう。
そのため、青少年がスマホをいじる時間は、1日に1-2時間以内に制限したほうがいい。また、就寝前は、紙媒体図書を読んだり、スマホの画面の明るさを調整したり、ブルーライトをカットする「夜間モード」設定にしたりして、スマホが睡眠に影響を及ぼさないようにしたほうがいい。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月28日
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