高校の数学、物理、科学というと、フラスコや試験管、直交座標系、力の合成や分解の計算式など、考えただけで目が回りそうなものを連想する人も多いだろう。銭江晩報が報じた。
それらゾッとしそうな模型や図表を、かわいいキャラクターにデフォルメしたら、勉強にどんな「化学反応」が起きるのだろうか?浙江省杭州市のある女子高校生がデフォルメに挑戦し、勉強を面白いものに変えている。
こうした数学、物理、化学の知識を、かわいいキャラクターにデフォルメしたのは浙江省杭州市の長河高級中学(中高一貫校)に通う女子高生の党睿潔さん。取材に応じた彼女は、イラストのキャラクターと同じようなグリーンとホワイトのマフラーをしていた。マフラーにはハリーポッターのスリザリン寮のマークが目立つ位置にプリントされており、筆者と握手をしながら、「私はハリーポッターが大好き。特に、スリザリン寮が大好き」と興奮気味に話した。
党さんが描くイラストに出てくる、グリーンとホワイトのマフラーをしたキャラクターは彼女本人だといい、「名前は蛙蛙(ワーワー)。私のペンネームみたいなもの」と説明。
党さんは子供のころから絵を習っており、母親も美術の先生。子供の頃は、母親に美術を習い、その後デッサンも習ったという。しかし、「ずっと絵を描いていたものの、高校に入ってからも、自分の画風を見つけることができていなかった」という。「でも、10月に突然ひらめいて、髪の毛がなくて、グリーンのマフラーをしたキャラクターを描いてみた。それからは、そのキャラクターで日常生活をデフォルメしている」とキャラクター誕生について紹介してくれた。
そして、12月に入ってからは、蛙蛙を使って数学や物理、化学をデフォルメするようになったという。理系の数学、物理、化学がずっと苦手という党さんは、ある時物理の問題の答えが分からず、その図を見て頭を悩ませていた時に、突然、蛙蛙をその図の中に盛り込むことを思いついたという。「理系の問題のほとんどには図が付いている。その図やフラスコなど何でも蛙蛙と組み合わせることができる」と党さん。
理系の知識をキャラクターを使って分析するという方法を思いついて、党さんはかなり気が楽になったようで、「問題が解けない時は焦るけど、デフォルメすると気持ちが落ち着く。デフォルメすると、理系の知識がかわいく見えて、怖くなくなった」と話す。
党さんのクラス担任である許先生は、「党さんが理系の知識をデフォルメするようになって、とてもうれしかった。デフォルメするというのは、とてもいいストレス解消法で、理解したものをイラストにして表現できるということは、その意味をよく理解できているということ。そのような方法は、とてもポジティブで、ユニーク。勉強のプレッシャーを軽減できるし、イラストにより勉強を楽しむことができるというのは、とても大事なことだ」と称賛している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月26日
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