空腹時に牛乳を飲んだり、バナナを食べるのはよくないといったように、空腹をめぐってはさまざまな説がある。こうした説は本当に正しいのだろうか?ここで一つずつ分析してみよう。健康時報が伝えた。
〇空腹時に牛乳を飲むのは栄養の無駄?
それはデタラメ!
空腹時に牛乳を飲むのは牛乳に含まれる栄養を無駄にすることになるのだろうか?確かに、牛乳には水分が含まれており、その割合は決して低くない。だが、同時に、牛乳には、タンパク質などさまざまな栄養分も含まれており、飲めば、空腹であろうとなかろうと、全て消化・吸収されるので、水のように腸をただ通り過ぎていくわけはない。ただし、空腹時に牛乳を飲むことはあまり良い事ではないと言われるのは、空腹時の牛乳摂取によって、乳糖不耐症などの症状が引き起こされやすい点が挙げられる。そのため朝食やその他の食べ物と一緒に飲んだ方が良い。胃から排出される速度が、空腹時より緩慢になり、栄養分もより多く吸収されるからだ。また、牛乳とその他の食べ物を組み合わせて摂ることで、より栄養のバランスもよくなる。
〇空腹時にバナナを食べると心臓停止を招きやすい?
よほど食べ過ぎない限りは大丈夫!
このような意見は、決して「根も葉もないこと」ではない。バナナにはカリウムが豊富に含まれており、カリウムを過度に摂取し、同時に腎臓病も罹患していた場合、カリウムの排出が阻害され、高カリウム血症を発症する恐れがあり、急性の場合だと心臓が急に停止する可能性もないとは言えない。しかし薬の摂取量を無視して結果を話すことはできない。高カリウム血症を発症するという結果を招くには、数キログラムのバナナを食べなければならない。朝、バナナを食べたい時には、空腹であるかどうかは関係なく、躊躇せず食べても何の問題もない。
だが、柑橘系のフルーツやサンザシは、空腹時に食べるのは控えた方がよい。有機酸の含有量が比較的高く、過度に胃酸が分泌される恐れがある。また、柿や黒なつめなど、タンニンの含有量が多いフルーツも、空腹時には避けた方が良い。
〇空腹時にお茶を飲むと胃の粘膜を傷つける?
可能性あり!
お茶のなかでも、特に緑茶は、お茶ポリフェノールやカフェインの含有量が非常に多い。もし空腹時に飲むと、一部の活性物質が胃の中のタンパクと結合し、胃に刺激を与え、粘膜を傷つける恐れがある。また、動悸やめまいなどの「お茶酔い」現象を引き起こす可能性もある。特に、もともと胃腸があまり丈夫でない人は、緑茶の摂取は控えめにした方が良い。このほか、空腹時にお茶を飲むと、消化液が薄まり、消化機能に悪影響が及ぶ恐れもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年2月12日
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