女性が経済的に一層自立するようになっているというのもその理由の一つ。中国国務院発展研究センター市場経済研究所の任興洲元所長は、「女性が中国の消費市場の主力軍と重要な成長ポイントとなっている。2019年、中国における女性の消費市場の規模は、前年比で大幅に拡大し、約5兆元に達すると予想されている」とする。
中国のこの動向は、世界、特に先進国の動向とほぼ一致している。世界的に見ても、ショッピングや旅行、車、住宅の購入などの分野で、女性が存在感を一層高めている。米金融大手・バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが最近発表した報告によると、現在、女性の財産を貯めるペースが男性の1.5倍に達しており、2020年には、世界の女性が保有する金融資産は計72兆ドル(1ドルは約111.10円)と、10年に比べて2倍に達すると見込まれている。その他、同報告は、「企業の女性に対する待遇が一層改善されれば、世界経済の今後6年の成長の3分の1に寄与するだろう」と予測している。住宅を購入する女性が増加していることは、女性の経済力と消費能力が向上していることの表れだ。
経済力が向上すれば、住宅を購入するというのが、重要な選択肢の一つになる。鄒グループ長は、「マイホームがあれば、安心感が増すと同時に、それは一種の投資でもあり、価格の上昇を期待できる」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月5日