物流の作業効率を高めてくれるロボットの「同僚」

人民網日本語版 2019年05月06日13:20

貨物の振り分けから搬送、品質検査、ラベル張り、そして出荷。これは王飛飛さんの最も手慣れた業務フロー。しかも手馴れているだけでなく、彼はこの作業を毎日100回も繰り返さなければならなかった。彼は以前、菜鳥物流奉賢倉庫の梱包担当者だったからだ。現在、こうした作業とフローは変わらないが、王さんはもう自分でそれを行う必要がなくなった。彼の代わりにそれをやるのは、ロボットの「同僚」と「助手」だからだ。王さんは昨年9月より、菜鳥物流嘉興未来園区の産業用ロボットシステム運営・メンテナンス担当者という新たな職を手にした。光明日報が伝えた。

王さんが働く無人倉庫に入ると、高さ23メートルの立体倉庫内にはキャビネットがずらりと並んでいる。また各種のAGV搬送ロボットや無人フォークリフト、スタッカー、ロボットアームもある。「通常はパソコンにデータを入力すると、これらの産業用ロボットが自動的に仕事をする」と王さん。

王さんは毎日出勤すると、まずロボットの状態を点検する。ロボットが働き始めた後も王さんは暇な訳ではなく、これらのロボットに目を光らせていなければならない。なぜならロボットに故障が生じる可能性があるからだ。王さんは、「ロボットに異常があれば、それを画面や携帯電話で見ることができる。ロボット本体も赤いランプを点灯させる」とし、ロボットに異常が生じれば、そのたびに彼は直ちにロボットのもとに駆けつけ、貨物が動かせなくなってしまったのか、落ちてしまったのか、もしくは置き間違えたのかをチェックする。そして問題を解決したうえで、ロボットを作業に戻さなければならない。

王さんは、「梱包担当者だったころは、毎日荷物を8時間ほど運び、数万歩歩いていたため、非常に疲れた。今はこれらのロボットを見守るだけで、仕事が楽になり収入も上がった。しかも昔は私と二十数人が一緒に分類し、1日で最多6000件の荷物を処理していた。ところが今は1台のロボットアームが1時間で700−800件を処理できる」という。王さんの計算によると、1台のロボットアームが毎日8時間稼働する場合の処理量は6000件前後にのぼる。

菜鳥のスマート物流園区内では700台のロボットが同時に作業できる。さらにIoTやAIなどの重要技術も広く活用されており、園区はスマート化・自動化運行を実現しており、1台の携帯電話で園区を管理できる。嘉興未来園区を例とすると、その作業効率は一般的な園区の5倍にのぼる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年5月6日

  

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