携帯を使いながら買い物すると目的忘れやすく、予算オーバーに?

人民網日本語版 2019年05月08日11:25

携帯端末を使いながら買い物をすると、消費する金額がより多くなり、当初の目的を見失いがちになることが米国の最新の研究から明らかになっている。新華社が伝えた。

コネチカット州フェアフィールド大学の研究チームは、ボランティア231人を募り、彼らが店に到着した後、「携帯を使わない」、「時々携帯を使う」、「携帯を使う手を休めない」という3つのパターンにおいて、注意力が削がれるか否かについて調べた。実験を始める前に、研究スタッフはボランティアに買物リストを手渡し、最終的に彼らが購入した商品がリストの内容と一致するかどうかチェックした。

ボランティアのうち93%が、買い物をしながら携帯端末を見ていた。研究チームは、ボランティアが買物の最中に何度も携帯を使い、電話発信・情報発信・メール送受信・音楽鑑賞などの買い物とは関係のない行為をしていると、買い物の目的そのものについて失念しやすく、消費金額が予算オーバーとなることを突き止めた。商品について調べるなど、買い物と関係のあることのために携帯を使用する場合だけは唯一の例外だった。

この研究報告は、米季刊誌「JAMS(Journal of the Academy of Marketing Science)」最新号に掲載された。研究チームのリーダーを務めたMichael Sciandra教授は、「我々は、買い物中に買い物とは無関係の目的で携帯を利用すると、買い物行為そのものに悪影響が及ぶことを突き止めた。携帯は、多くの消費者にとって、買い物の邪魔となる。店内で携帯を見ながら買い物をしているケースのうち、約半数は、買い物とは無関係の内容を携帯で閲覧しており、このような行為と、楽しみのための計画外支出とは、大いに関係がある」と指摘した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年5月8日

  

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