「焦って母親になる必要はない」というアドバイスが増えている理由とは? (3)

人民網日本語版 2019年05月14日10:07

これはまたイプセンの「人形の家」に関して魯迅が問いかけた「ノラは家出してからどうなったか」という問題にも関わってくると言える。魯迅はこれについて、「独立する意識しかなく、独立した経済力が無かった場合、家を出たノラには2つの道しかないだろう。堕落するか、そうでなければ家に帰るかだ」との見解を示している。

現代のノラには、経済力がある。しかし直面する問題もより多い。この問題が最初に提起されてから100年近く経った現在でさえも、答えはまだはっきりと出ていない。

「半辺天」中国編では、ひとつの答えが模索されている。それは自分で自分を「解放」するという答えだ。映画で、母親は料理人との再婚を願ったが、娘から反対される。なぜなら娘にとっては料理人という職業が、院士である実の父親とはあまりにもかけ離れていると感じたからだ。

しかし、母親は、自分は料理人と一緒になって初めて本来の自分に戻ることができると主張する。前夫との生活では、母親は相手に合わせるしかなく、自分を押し殺して控えめに生きてきた。娘もまた同様の問題に直面しており、他人からはとても優秀で、仕事でも順調に昇進していたが、彼女の日々は毎日が緊張の連続だった。最終的に娘は母親の再婚に同意しただけでなく、自分も本当に好きな仕事に就いた。

〇なぜ母親になるのか?

なぜ母親になる必要があるのか?子供が好きだから、という人もいれば、子孫を残したいという人もいる。両親に催促されたという理由の人もいれば、子供に老後の面倒を見てもらうため、という人もいる。

またなかにはビジネスキャリアを理由に子供を産む人もいる。職場では、既婚で子供のいない男性に比べ、同じ状況の女性は、より悪しき立場に置かれやすい。特に一定期間務めあげて仕事でボトルネックに直面し、転職したいと思ったとき、彼女たちがまず考えるのは、子供を産むことだ。

では一方で、母親になることをためらう女性は、一体何をためらっているのだろうか?

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