中米の経済貿易協力は正しい選択だが、それには原則あり

人民網日本語版 2019年05月13日15:00

「協力すれば共に利し、争えば共に傷つく」。中国と米国の両国にとって、協力が正しい選択であり、ウィンウィンでなければよりよい未来にはつながらない。

中米貿易協議に対し、中国はこれを常に非常に重視し、一貫して最大限の誠意をもって平等と相互尊重を基礎として、互恵・ウィンウィンの合意を達成することを願ってきた。しかし米国は態度をころころと変えるだけでなく、極限までプレッシャーをかけ、中国から米国への輸出製品にさらなる追加関税を課し、中米貿易協議に暗雲を垂れ込めさせた。このように協議が成果を得られない状況を直接招いた責任はすべて米国にあると言える。ここ1年あまりの、協議を推進しようとする中国の誠意と善意は誰もが目にしてきたことだ。現在、中国経済と米国経済は深く融合しており、米国が追加関税を課せば、中国国民にとって利益にならないだけでなく、米国国民にとっても、世界の人々にとっても利益にならない。中米が経済貿易問題を適切に解決することは全世界が期待するところであり、米国の振る舞いは世界の期待に完全に背くものだ。

中米が経済貿易協力を展開するのが最善の選択だが、その協力には原則というものがある。中国は重大な原則をめぐる問題では決して譲歩することはなく、国の核心的利益と国民の根本的利益を断固として守り抜き、いついかなる時も国家の尊厳を失わず、いかなる人も中国が自国の核心的利益を損なう苦い結果を受け入れることを期待すべきではない。中国の交渉のドアは常に開け放たれており、中米は経済貿易分野で幅広い共通利益と広大な協力の可能性を備え、小異を残して大同につき、協力・ウィンウィンを達成するべきであると常に考えている。これは人々が心から望んでいることだ。米国が中国と向き合って進み、理性的で実務的な態度で当面の問題を解決し、中米経済貿易交流が両国国民と世界の人々によりよい幸福をもたらすことを希望する。

世界は多様であり、溝がない世界はあり得ない。中米の国交樹立からの40年に及ぶ実践が証明するように、中米協力は双方の根本的な利益が決定するものであり、少数の人の意志によって変化するものではなく、双方の関係をしっかりと維持することが中国にとって利益になるだけでなく、米国にとっても、世界にとっても利益になる。習近平国家主席が述べたように、「双方が相互尊重、平等の原則を遵守し、小異を残して大同につき、一致点を集めて相違点を解消する態度を堅持すれば、乗り越えられない溝はなく、中米両国関係は大きな波瀾を避けることができる」のだ。

経済貿易摩擦に直面して、中国の立場は常に明確だ。貿易戦争に勝者はおらず、中国は戦争しようと思わないが、戦うことを恐れてはいない。中国経済の安定さの中での好転は大きな流れであり、第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.4%増加し、ハイテク製造業への投資は同11.4%増加、ハイテクサービス業への投資は同19.3%増加した。国内需要は中国経済の主要エンジンであり、昨年は経済成長に対する消費の寄与度がすでに76.2%に達した。中国には世界で最も整った産業システムとますます強くなっている科学技術革新(イノベーション)能力が備わり、世界で規模の最も大きな中所得層がおり、14億人近い大市場を抱え、十分な発展の強靱さ、潜在力、融通の余地がある。実践からみてとれるように、情勢が複雑であるほど、挑戦が厳しいほど、中国共産党中央委員会の集中的で統一的な指導がもつ重要な役割がますます発揮されることになる。習近平同志を核心とした党中央の堅固で力強い指導の下、戦略の定力を維持し、必ず勝つという自信を強化し、精力を集中して自分たちのことをしっかりやれば、中国はさまざまなリスクや挑戦に冷静沈着に対応することができ、一切の困難や障害を克服して勝利を収めることができる。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年5月13日

  

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